〔音速・本文〕
20th.Nov.2016
「新しい話II」です。
*
ある峡谷
走って逃げている冒険者A
それを追っている冒険者狩りB、C
B「ほら、その『虹色鳥の飾り羽根』寄越せよ!」
C「お前が持ってても持ち腐れだ!」
ザッザッザッ
A「はぁ、はぁ……」
A「(追い付かれる……でも、これを渡すわけには……!)」
B「しぶといな。――切り裂け、ウィンドブレイド!」
C「射抜け、ウィンドアローっ!」
ギュンッ
ヒュンッ
ズガガッ
A「うああっ!」
A「(どうしよう。力の差がありすぎる……!)」
B「そら、もう一発だ! ――ウィンドブレイド!」
ギュンッ
A「(もう駄目だ。やられる……!)」
キィン……
ガキンッ
A「(あれ? 当たってない)」
B「何だ!?」
C「シールド系の魔法か!」
A「(なんで? 誰かが助けてくれた……?)」
D「たった一人に二人がかりとは情けないねぇ」
ザッ
C「誰だ!」
D「名乗るほどのモンでもないさ、ちょっと通りがかっただけだ。
さっき『さまよう精霊』の祝福を受けたばかりで、力が有り余ってるんだよな……。
ちょうどいいや。あんたら、オレの運動に付き合ってくれないか?」
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