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ハロウィンはカボチャ料理を食べる日ですよね。
仮装？トリックorトリート？なにそれ美味しいの？(殴蹴)
だからこれはハロウィンSSです(目を逸らしながら)


……うーむ。


このSS、本当は少しだけ続きがあります。
時間がなくて今日はもう書けないけど。

その続きか、ボツにしたメタギャグ系のやり取りがないと、
ハロウィンSSというのは難しいかもしれない。

だけど今日はここまでが限界。

明日から少しずつ書き直します。

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無理やり書き上げたハロウィンネタ、一応。
今朝公開した分([王の側近ブリゼールは今日も多忙です])が前半、これが後半。
ただし仮装なし、脅かしなし。
これ冬至じゃね？

冒頭が会話SS状態で、文章としての完成度は30％ぐらいだけどともかく公開。
今公開しなかったら日付が変わりそうだから。
ブリゼールほどじゃないけど私も忙しいのです(殴)



＊



すでに日はすっかり傾いている。

ブリゼール「さすがに腹が空いたな。しかし、あと少しで一段落つくのだが……うーむ」

ニクス「あの、ブリゼール様」

ブリゼール「ニクスか。どうした」

ニクス「よろしければこれを……。お食事代わりといっては何ですが」

近侍の少年が手にしている盆の上には湯気を立てる汁物の碗が乗っている。

「それは？」

「甘く煮込んだ豆のスープに、今朝畑で穫れたカボチャで作った団子を入れたものです。
料理番にお願いして作ってもらいました。何かお腹に入れた方がお仕事も捗るかと」

「ふむ……」

ブリゼールは手にしていたペンを置くと、
ニクスから器を受け取って、湯気を立てる汁物を一匙口に運んでみた。

煮込んだ豆の甘さとカボチャを練り込んだ団子の優しい口当たりが、
今朝から休みなしで働かせている脳の疲れを癒してくれるようだ。

ふと目を上げると、従者の少年が空になった盆を抱えてブリゼールの反応を心配そうに窺っている。

自分にも他人にも厳しいことで知られる側近は、少年に向かって軽く微笑んでみせた。

「美味いぞ。悪くない」

「よかった……！」

彼の言葉を聞いて、ニクスは心底嬉しそうな笑顔になった。

「下がっていいぞ。私はこの書面を仕上げてしまう。夕食は予定通りに頼む」

「かしこまりました！」

近侍の少年は弾んだ声で返事をして出ていく。

「さて……」

ブリゼールは机に向き直り、甘い汁物を口に運びながら、
机の一角に広げたおびただしい数の資料に再び目を落とした。

近侍の少年の差し入れによって彼の空腹は癒されつつあった。

弾力のある団子を咀嚼しながらブリゼールは思った。
この団子を作るのに使ったというカボチャも、この国の土から穫れたものなのだ。
主君のため、この国土に生きる大勢の民のため、そして身近な者のために、
私は自分の力を惜しむことなく振るわなくてはならない。

空の碗を机の一隅に置き、側近は再び仕事に戻る。

強国として名を轟かせるリヴェイル王国の国力の一端は、この人物の手で生み出されているのだった。



[あとがき]


作品直結ランキング→[BL UNION]

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唐突にリヴェイル編。

珍しくニクスが登場します。
(これまで出番が少なすぎた(^^;)

仕事を抱えて根を詰める王の側近ブリゼールと、主人を気遣うブリゼールの近侍ニクス。

＊

リヴェイル王国・王都

すでに太陽は天の頂を通り過ぎて、西の空へと傾きつつある。


王城

ブリゼールの執務室

ブリゼール「うーむ、この地域の商業振興策をなんとか今日中にまとめなくては……。
そして陛下にご上奏を」

ニクス「ブリゼール様。そろそろお食事を取られた方が……」

ブリゼール「これが片付くまで食事はいらん。それより、コーヒーを持ってきてくれ」

ニクス「は、はい……」

……

ニクス「最近は特にお仕事が多くてお忙しいっていうのはわかるけど、
あれじゃ体を壊しちゃう。せめて少しだけでも何か食べていただけたらな」

＊

続き→[sweet treating]



作品直結ランキング→[BL UNION]

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兵士たちの会話。

＊

兵士Ａ「今度の飲み会はパーッとやるぞー」

兵士Ｂ「そうだな！」

兵士Ｃ「おいＢ、ヴェルノも連れてきてくれよ」

兵士Ｂ「じゃあ声をかけておくよ」

兵士Ａ「あいつかわいいよな」

兵士Ｃ「好きな奴とかいるのかな？」

兵士Ｂ「さあ？」

……

ヴェルノ「飲み会ですか？」

兵士Ｂ「ああ。お前が来るとみんなの受けがよくてな」

ヴェルノ「ふーん。じゃあ顔を出させてもらいますね！　賑やかなのは好きですし」

ヴェルノ「(先輩たちと飲むのも楽しいけど、たまにはブリゼール様とも飲みに行きたいな。
　　　　　……あの人はいつも忙しくしてるから無理か)」

＊

ヴェルノはこんな立ち位置です。

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寒波ネタその2。

フォリオがリヴェイル王国の王宮に乱入して、
現代日本への寒波到来のニュースを伝えるかわら版を配っています。

＊

フォリオ「お知らせ、お知らせー！　現代日本に寒波襲来でデイ・アフター・トゥモローでーす！
　　　　　あ、これかわら版です、よかったらどうぞ」

ランシェット「ふむ？　ほう、大雪と水不足か……」

フォリオ「じゃ、僕はこれで」スタコラッ

ヴェルノ「デイ・アフター・トゥモローって何なんですかね？」

ランシェット「気温が下がって街が雪と氷に覆われることのようだ」

ヴェルノ「へぇ」

ランシェット「この王都も最近は冷え込むな。一人では夜を過ごしにくい……。
　　　　　　　ヴェルノ、今夜私の閨へ来ないか？」

ヴェルノ「あ、ええと……
　　　　　(陛下が『一人では夜を過ごしにくい』のは寒い時期だけのことじゃないけど。
　　　　　どうせならブリゼール様に誘われたかったな)」

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いつも先を見ている　雪雲の底の色をした瞳
厳然と裁定を下す　寒雷のような心

あなたと同じ戦場に立つようになってから　いつもあなたが俺の心にいる

あなたの心が俺に向いてくれたなら
その瞳が俺を映してくれたなら。

＊

ヴェルノ→ブリゼール。

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SSの下書き、状況のメモと小説の断片。

今できている正月SSの最後の部分がキャラ設定の羅列に近いもので
納得がいかないので、そっちより先にこれを公開して更新しておきます。

＊

ブリゼールたちが首都から離れた土地まで出撃して、野営することになった夜
野営地で二人きりのヴェルノとブリゼール

ヴェルノ「ねえ、ブリゼール様。俺、ブリゼール様の笛が聴きたいな」

ブリゼール「笛か。まあ構わんが」

何もない空中から笛を取り出すブリゼール
魔法で氷の笛を生成した


透き通る笛の吹き口に唇を寄せて、ブリゼールは奏で始めた。
冷たく澄んだ音色があたりに響く。

(きれいだ。笛の音も、この人も)

氷使いが奏でる調べに耳を傾けつつ、月光に照らされた上官の横顔をヴェルノは見つめた。

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これが現時点での完成形。

この詩と「小さな我が儘」は、ヴェルノとブリゼールのエピソードの一部として、
もっと長い物語の中で登場する予定。

＊

○設定

・ヴェルノ
ブリゼールの部下
水使い
海青石〈マリナイト〉という鉱物でできたアクセサリーを好んで身に付けている

・トレスタ
リヴェイル王国の近隣の国

＊

注意深いわずかな者だけが　水使いの片耳から海青石〈マリナイト〉の耳飾りが消えて　それが氷使いの耳朶で揺れていることに気付いた
しかし余計なことを口に出さぬ者の多い峻厳なる廷臣の隊にあって　そのことはさほど広まらず
それゆえ氷使いの胸裡を知る者は少なく
そして氷雪の将と部下たちはトレスタの軍を退ける
かくて非情なる近臣の名はまた内外に鳴り渡る
情を持たず人の心を知らず　その采配は真冬に吹き荒れて　草木も人の営みも氷に閉ざす吹雪のごとく冷厳
リヴェイルの地に冷血の将ブリゼールあり、と

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ヴェルノとブリゼール。
[ヴェルノの小さな我が儘]のその後。


○設定

・ヴェルノ
ブリゼールの部下
水使い
海青石〈マリナイト〉という鉱物でできたアクセサリーを好んで身に付けている


○下書き中の物語詩

注意深いわずかな者だけが　水使いの片耳から海青石〈マリナイト〉の耳飾りが消えて　それが氷使いの耳朶で揺れていることに気付いた
しかし余計なことを口に出さぬ者の多い峻厳なる廷臣の隊にあって　そのことはさほど広まらず
かくて非情なる氷使いの名はまた内外に鳴り渡る
人の心を知らず　その采配は草木も人の営みも氷に閉ざす吹雪のごとく冷厳
リヴェイルの地に冷血の将ブリゼールあり、と

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