〔マグナリア戦記-トラヴァント編・本文〕
23rd.Feb.2017
……
……
フォリオ「フィアンの発言のどさくさに紛れて流されちゃいましたけど、
あんな歌を歌っててもアスキルはきっと『悪い人』ですよねぇ」
リーヴェ「そんなこと言って……。
あの王様からの刺客がフォリオのところに行っても知ーらないんだ」
フォリオ「え!? 僕は彼らがいる世界の住人じゃないんですから、
彼らに斬られたり刺されたりしたって死なないでしょ!?」
リーヴェ「いやーどうかな。そのあたりは私がどう設定するかによるから」
フォリオ「あー、ひどいですよマスター! そんなことを言って僕を脅かすんですか!?
なんてモラハラなブラック作者だ! 二次元の架空キャラの人権侵害で訴えてやるーっ!」
リーヴェ「(どこに訴えるつもりなんだろう……?(^^;)」
[
あとがき]
〔マグナリア戦記-トラヴァント編・本文〕
21st.Feb.2017
文字通りの意味でヤマもオチも意味もない落書き。
トラヴァントの面々の会話+α。
本文全2回+あとがき1回の予定。
ほぼ完成済み。
*
アスキル「フンフフーン♪ 爪がキリキリ尖っても〜悪い人と限らない〜♪」
ウォード「(気分よさそうに歌ってるけど、それって何十年前の歌だい……?)」
ウォード「彼は本当に僕たちと年が近いのかな?」ぽつり
フィアン「あの人とあなたの世代や僕の世代だったら、
親が持ってるレコードやカセットテープを聴いて
ああいう昔の曲を知っててもおかしくないでしょ」ボソッ
ウォード「フィアン!? 君までメタ発言を……
いやそれよりも、君は記憶喪失なんじゃなかったのかい!?」
フィアン「あれ?? 僕、今何を……?」
〔マグナリア戦記-トラヴァント編・本文〕
18th.Dec.2016
このストーリーの舞台はトラヴァント王国。
下書き(2)で出てくる「来賓館」は来賓用の宿泊施設で、城とは別の建物。
(まだ下書き段階なので名称は結構適当に決めたけど、
「迎賓館」とかの方が適切だったかもしれない)
王であるアスキルは城で寝泊まりしています。
城にも来客が泊まれる部屋があります。
アスキルは、賭けに勝ったら王子も城に泊まるようにと要求しています。
来客が自分とは別の建物に泊まるのと、同じ建物に泊まるのとでは、
どちらが手を出しやすいかは明らか。
要求は泊まる建物の指定だけだけど、
実際にはきっとそれだけじゃ済まない、とウォードが予想しているという状況。
〔マグナリア戦記-トラヴァント編・本文〕
18th.Dec.2016
登場人物たちの年齢は、
レイナムの王子A(名前未定)が15〜16歳、
アスキルがアラサー、
Aの父親であるレイナムの王は、Aとの年齢差を考えると40歳前後かな。
と、大体ですが考えてます。
もっとちゃんと書ける段階に進んだらそのあたりのニュアンスは作中に盛り込む予定だけど、
この下書きではそこまでできていないので、
Aの未熟さや、少年を毒牙にかけようとする大人、という構図であることを
この記事で補っておきます。
〔マグナリア戦記-トラヴァント編・本文〕
18th.Dec.2016
国同士の力関係はトラヴァント>レイナム。
トラヴァント側がかなり強引な要求をしても通ってしまうぐらい。
(ただしその場合、レイナムからすごく反感を買うことは確実)
(しかしそうなってもレイナムには反撃する力がない)
トラヴァントの王であるアスキルは、
レイナム王と国家レベルの重要な交渉をこの後行うことになっています。
その交渉によってレイナムが色々なものを失うことはほぼ確実。
トラヴァントの思い通りにことが運ぶのは少しでも避けたいレイナムの人々。
という背景。
〔マグナリア戦記-トラヴァント編・本文〕
17th.Dec.2016
アスキル「その代わり、僕が勝ったら言うことを聞いてもらう。
そうだな……今夜は来賓館じゃなくてこの城に泊まってもらおうかな」
A「!?」
ウォード「(ただ『泊まる』だけじゃ済まないだろうね)」
A「……。賭けに勝てば、本当に父との交渉で譲歩を?」
アスキル「うん。約束するよ」
〔マグナリア戦記-トラヴァント編・本文〕
16th.Dec.2016
久し振りにトラヴァントの王アスキル。
*
レイナム国王子A「誰がお前なんかと……!」
アスキル「うーん、嫌われちゃったな」
アスキル「A君、一つ賭けをしない?]
A「賭け?」
アスキル「このサイコロを振って何の目が出るかを当てられたら、
相手の言うことを一つだけ聞くんだ。
アスキル「君が勝ったら、レイナムとの交渉で少し譲歩してあげてもいいよ」
A「……!」
〔マグナリア戦記-トラヴァント編・本文〕
21st.Nov.2015
久し振りに「マグナリア戦記」本編関連。
こんなシーンが入ります。
記憶をなくす前の元気なフィアン。
ちなみに自分の名前の記憶もなくしたフィアンの今の名は本名じゃなくて、
このフィアナンサスという架空の花から付けたもの。
*
記憶を失う前のフィアン
「誰か」と一緒にいる
誰か「お前はフィアナンサスの花に似ている」
フィアン「僕が?」
誰か「ああ。春の陽射しをいっぱいに浴びて暖かな風に揺れる、この花だ」
辺りにはフィアナンサスの花が咲き乱れて、フィアンの髪に似た紫色の花弁を風に震わせている
相手が優しい眼差しでフィアンの顔を覗き込む
誰か「戦のない世になったら、二人で一緒に暮らそう。
そして家の庭にはフィアナンサスの花をたくさん植えるんだ」
いくさは長年続いていて、そんな日がすぐに来るとは考えられなかった。
だけど彼と一緒ならそれも夢じゃない、と考えるフィアン
彼と一緒なら。そして、仲間たちと一緒なら。
フィアン「うん!」
目を覚ますフィアン
室内は暗く静まり返っている
フィアン(夢……?)
〔マグナリア戦記-トラヴァント編・本文〕
10th.Oct.2015
アスキルは爽やかな笑みを浮かべた。
「これでよかったのさ。
圧倒的な力の差を見せつければ、すっぱり諦められるだろう?
僕は無益な争いが嫌いなんだよ」
王が笑うと、翡翠色の瞳に金色の長い睫毛がかかり、形のよい薔薇色の唇から白い歯がこぼれる。
まるで天使のような微笑だ。実際、その美しい容貌に惹かれて彼に懸想する者も少なくない。
しかし、その眩しい笑顔の裏にある王の本性をウォードは知っていた。
(寒さの厳しい晩秋に敵の退路を完全に絶ったうえで水攻めを仕掛ける男が、「争いが嫌い」とは……よく言う)
そんな部下の胸中などつゆ知らず、アスキルはウォードに言う。
「今回の戦いでは君もいい働きをしてくれたね。今夜にでも僕の閨に呼んであげようか?」
笑顔で夜の誘いをする主君にウォードはかぶりを振った。
「いや、遠慮しておくよ……想絆の契りを交わした相手以外とは、基本的に寝ないことにしてるんでね」
「身持ちが堅いねえ」
部下の拒絶を気にした風もなく、美貌の王は笑みを絶やさずに言う。
ウォードは主君に気取られないようにそっと息を吐いた。
――呑み込まれたくない。
アスキルに体を許すことによって、人の大切なものを何のためらいもなく奪うその男に身も心も支配されるのが、彼は恐ろしかった。
*prev □ホームへ #next
□トップへ
[いいね!を送る]