痛みが快楽に変わってから、もう何度目の絶頂を迎えただろうか。
脳が痺れるような感覚に、なまえの思考は停止していた。
びしゃびしゃと音を立てる其処は、すでに慶次の二本目の指を咥え込んでいる。
もう喘ぎ声すら出ないほど絶え間なく攻め立てられ、なまえは荒い呼吸を繰り返すだけで精一杯だった。


「ようやく二本目だねぇ…」
「っ、ん…や、」
「思ったとおり…狭くてキツいねぇ、アンタの中は」


なまえに寄り添うように身を寄せる慶次は、しっとりと汗ばむなまえの首筋に顔を埋めると、音を立てて吸い上げる。
ぬるぬると舌を這わせながら、慶次はなまえの胸元へと辿り着いた。
唇で甘噛され、咥内で蹂躙される胸の突起は、そうでなくても敏感になっているため一層硬さを増してゆく。
雄雄しい二本の指はその間もなまえの中を音を立てて出入りし、すっかりなまえの蜜で濡れそぼっていた。


「随分と濡れるようになったんじゃないかい？」
「慶…次っ、様…」
「俺の掌まで、なまえのですっかりドロドロになっちまった」
「や…っだ、め…」


どこか嬉しそうな笑顔を見せながら、慶次はなまえの唇に口付ける。
一層弾むなまえの吐息の中に、再び甘い声が混じり始めた。
なまえの舌先を絡め取りながら咥内も蹂躙し始める慶次に、なまえの膣壁がまたも収縮し始める。
狭いなまえの中を奥へ奥へと押し進む慶次の骨ばった指が、一番感度の良くなった場所ばかりを擦り上げていく。


「け、じ…様…私っ…またっ、」
「またイっちまいそうかい？」
「っあ…も、や…っ」
「じゃあ、俺のもよくしてもらおうか…」


なまえを犯す指の動きを緩めぬまま、慶次の左手がなまえの右手を慶次の雄へと導いた。
はち切れそうなほど熱を持って膨張した慶次の其れは、先端からすでにぬるりとした体液を滴らせている。
なまえの細指をその先端に這わせながら、慶次は己の根元を扱き上げた。
初めて触れる其れに羞恥心を露にするなまえの表情に、ぎこちなくも懸命に張り詰めた雄の先端を刺激する指先に、慶次の芯が疼く。


「なまえ、それじゃあ足りないんだがねぇ」
「…っ、も…出来、ない」
「そうかい、じゃあ仕方ねぇ…」


なまえの手に己の手を添えて、慶次はそのまま自慰行為に激しさを増してゆく。
それに合わせるように、なまえの中を陵辱する指が今までとは比較にならないほどひどくなまえの膣内を掻き回す。
卑猥な音を立てる自身の身体に恥ずかしさを感じている暇はなく、なまえは迫り来る快感の波にただ身体を震わせて淫声を上げた。
指に伝わる慶次の熱と、意識が吹き飛びそうになるほどの手淫に、痙攣しながらなまえは絶頂に達した。
その瞬間になまえの中から慶次の指が引き抜かれ、一瞬遅れてなまえの胸元に熱いものが飛び散った。
乱れた呼吸のままで視線だけで慶次を捕らえると、なまえの目に映った慶次は微かに照れくさそうな笑顔を見せた。


「悪い、汚しちまったな」
「そんなこと…」
「あんなに乱れるアンタを見てたら、ちっと抑えられなくなっちまった」


ねっとりとした白濁へとなまえの指先を導く慶次は、そのままなまえの身体に放たれた其れになまえの指を絡めた。
指に纏わりつくその感覚が、なまえに羞恥をもたらす。
未だ質量の増したままの慶次の雄がなまえの内腿へと押し付けられると、それだけでなまえの身体は慶次が欲しくなった。


「そんだけ出しても、まだ足りねぇみたいだ」
「慶次…様、っ」
「なまえン中に、俺も入っていいかい？」


硬くなった其れが、なまえの入口の傍まで迫っている。
際どいところに押し付けられた慶次の雄に、なまえの中が疼き始めた。
控えめにこくりと頷くと、優しく笑った慶次が柔らかななまえの唇に口付ける。
慶次の隆々とした腕に縋りながら、なまえは蜜を溢れさせる其処に慶次の雄を受け入れるのだった。




Give me all your love
（君が壊れるほど、この愛を刻み込みたい）