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膝を付いたなまえの後ろから、幸村の雄が緩々となまえの中を掻き回す。
悲鳴にも似た嬌声が上がるたびに、幸村の果てない欲がさらに膨れ上がるようだった。


「なまえ…」


しなる白色の背中に舌を這わせ、右手でなまえの陰部の肉芽を擦り上げる。
高く響くなまえの艶声が愛おしくて、幸村は執拗に其処を刺激した。


「なまえ…なまえが愛しくて仕方がない…。本当に、なんて綺麗なんだろう…」


うっとりと囁きかける声に、なまえは応えることなど出来なかった。
激しさはないが、確実になまえの弱い部分ばかりを攻め立てる幸村に、なまえの唇から零れ落ちるのはやはり喘ぎ声だけである。
突き上げるたびにひくひくと己を締め上げる膣壁が、幸村にはたまらなく愛らしく感じられる。
流れるような背中のラインと、ほっそりと締まった腰。じわりと汗ばんでいく項がますます幸村を興奮させた。


「なまえ、此処に触れて…。なまえの手で、私が中に入っているのを確かめてください」


なまえの肉芽を弄んでいた右手でなまえの右手を取ると、幸村はその手を己が侵蝕する入り口へと導いた。
羞恥に首を振って抗おうとするなまえを余所に、彼女の指先を己の雄へと這わせる。
わざとゆっくりとなまえの中に侵入しては緩々と引き抜き、なまえの指先が触れる雄がなまえの中を犯してゆく様を感じさせる。


「なまえ、ほら…私のものがなまえの中に飲み込まれてゆくのが分かりますか?」


なまえが其処から手を離せぬよう、幸村の手はずっとなまえの手に添えられたまま。
なまえの中には収まりきらない己の雄を、彼女の手で刺激させる。
緩やかだった動きが徐々に早さを増し、その激しさを全てなまえに伝えようと、幸村はなまえの華奢な腰を鷲掴む。
腰を打ち付けるたびに、なまえの中から熱を孕んだ蜜が溢れて幸村の雄を伝った。


「ずっとこうして…なまえと繋がっていたい……」


切なげに囁くと、幸村はなまえを背後から抱きすくめるようになまえの奥へ奥へと己を侵入させていく。
一層甘く響く声でなまえが果てると、強く締め付けられた幸村の其処からどろりとした欲が放たれた。

なまえの最奥でたくさんの熱を放ったものの、幸村の雄は果てることを知らず。
そそり立つ其れをなまえの中に収めたまま、幸村はぐったりと息を荒げるなまえを覗き込んだ。


「なまえ、」
「幸村様なんて…キライです。こんなにするなんて…」
「それはなまえが愛しいからですよ。そんな目で見ないでください…」


涙を含んだ目で仰ぎ見られ、幸村の中に再び熱が戻る。
なまえの中から己を引き抜かぬようになまえを仰向けに寝かせると、そっと火照った頬に触れながら唇を重ねた。
口付けだけで蕩けた表情を浮かべるなまえに、どうしてこの欲が尽きるだろうか。
言葉にはせぬまま、幸村は再び緩やかになまえの中を掻き乱し始めるのだった。



どんなに深く愛しても
(この想いは枯れることがない)

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