sleep | ナノ

汗ばむなまえの身体をきつく抱きしめたままで何度も何度も雄を往復させると、真島の腕の中で何度目かの絶頂になまえが戦慄いた。
すっかり乱れた呼吸はなまえだけのものではなく、己の呼吸もいつもより荒くなっている事に真島自身も気付いていた。
ゆっくりとなまえの上に重なった上半身を引き離してみれば、弾む息に合せてなまえの胸元が一緒に上下している。
当たり前のことが嬉しくなり、真島はなまえと繋がり合ったままでそっとキスをした。


「なまえ…まだ休むんやないで」
「っあ、も…」
「ん…?イきまくって辛かったか?」


その一言にぽっと頬を染めて目を逸らしたなまえが愛おしくて仕方がない。
何も考えられなくなるほど激しくなまえを抱いているという実感が、後から後から真島の中に沸き起こってくるのだ。
指を絡め合い、少しの休憩のつもりで舌を絡ませながらキスを交わせば、くぐもった吐息が漏れ聞こえるのが真島に一層の嬉しさをもたらした。


「今日のなまえは、無茶苦茶色っぽいわ」
「も…、そんな…」
「ホンマやで、なまえ…。現にほれ、ベッドももうグショグショやんか」


なまえの脚を開かせて互いの結合部を曝け出すと、丁度なまえの腰から臀部にかけてのシーツの色がすっかり水気を含んでいるのが良く判った。
嬉しさで勝手に緩む己の口元とは対照的に、手の甲で口元を覆い隠したなまえには羞恥の色が浮かんでいた。


「こんなに濡れてるっちゅう事は、それだけ感じでくれた言う事やろ?」
「や…、っも…」
「なぁ…ちゃうの?なまえがこないに乱れんの、俺は滅っ茶嬉しいんやけどなぁ…」


にっこりとなまえに微笑みかけたまま、真島は脚を開かせたままの其処に再び律動を再開した。
柔らかな太腿の裏に手を掛けると、目一杯脚を広げさせながらベッドの上へと押し付ける。
ぐちゃぐちゃと卑猥な音を響かせる其処に飲み込まれてゆく己の雄が良く見えるその体位に、真島は興奮せずには居られなかった。
どこまでも深くまで自分を受け入れるかのように包み込むなまえの蜜壷に、視線が注がれたまま離れないのだ。


「っ、ほら…無茶苦茶エロいで…。なまえン中に、俺のが入って行きよる」
「やっ…真島、さ…っ、」
「なまえの感じとる顔も、無っ茶別嬪さんや……」


そんな顔されたら、おかしなるわ…。
激しく腰をぶつけながら囁かれた言葉は、あまりの余裕の無さに震えてしまっていた。
だが、真島はそんなことなどお構いなしにひたすら奥へ奥へとなまえの肉壁を抉るように楔を捩じ込んでは引き抜く行為を続ける。
びくんびくんとなまえの身体が何度も痙攣を起こして達していたのは判っていたのだが、それでも揺れ動く腰は最早己の意思とは関係なしにピストンを繰り返すばかりなのだ。
すっかり粘度の無くなった熱い蜜が滴る其処に何度も何度も激しさを増しながら腰を打ち付ける真島の腕には、耐え切れぬ程の快楽に飲まれるなまえの指が強く食い込んでゆく。


「なまえ…っ、なまえン中に…全部出すで、っ…」


言葉にならない悲鳴を上げるなまえの膣壁を最後は大きな動きで三度四度と根元まで突き上げながら、真島は限界まで抑え込んでいた熱を全て吐き出した。
自分でも判るほど己の其れが跳ねるように脈打っているのが伝わり、その脈動と共に放った白濁はなまえの中に収められた膜の中に受け止められていた。
ぐったりと力の抜けた真島の上半身がなまえの上に倒れこむと、なまえの乱れた呼吸と共に真島の身体が上下に揺れる。
互いの汗のぬるりとした感触にすらも心地良さを感じているうちに、そっと伸ばされたなまえの手によって真島の頭は包み込むように抱きしめられた。


「なまえ…頭、撫でてくれ…」


返事は無かったが、乱れた呼吸の中で静かに瞳を閉ざしたなまえの手は、真島の望むとおり優しく頭を撫で始める。
ふぅ、と安堵の混じった溜息が漏れた真島の口元は、その心地良さを一身に感じながら自然と緩やかな弧を描いていた。
なまえと同じように行為の余韻に浸りながら瞳を閉ざしてみれば、真島の耳に届く少しだけ速さを増したなまえの鼓動の音が安心感を与えてくれた。


「真島さん、」
「ん…?」
「…大好きです、真島さんが…」
「さよか……。ホンマ、ようやっと安心したわ…」


なまえの胸の上で瞳を閉ざしたまま、真島は震えてしまいそうな程の嬉しさを湛えて深々と溜息を吐いた。
未だに繋がり合ったままの其れを引き抜くことも忘れ、真島はなまえの身体を力強く抱きしめる。
愛してると囁くような声で零すと、真島はそっとなまえの唇を塞ぐのだった。



Re:birth
(何度でもまた、きみを愛したい)


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