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布団にうつ伏せに倒れこむなまえの腰を掴むと、慶次の雄がなまえの背後から卑猥な音を立てながら熱くなった蜜壷へと収まっていく。
臀部を高く突き上げた状態のなまえは、怒張して硬くなった慶次の熱杭の圧迫感に耐え切れず甘い悲鳴を漏らす。
慶次が腰を揺らすたびに、最奥を突き上げる其れをなまえの膣壁が吸い付くように締め付けた。


「そんなに締め付けられたら、今すぐにでもイっちまいそうだ…」
「け、っじ…様、」
「最高にキツいよ、あんたの中…」


突っ伏した状態のなまえの左肩を掴んで振り向かせるように引っ張ると、快楽に顔を歪めたなまえの顔がよく見えた。
唇をギュッと結んで声を押し殺そうと必死な様子に、慶次は蜜声を響かせてやりたくて仕方がなくなる。
なまえの肩を押さえたままで激しく腰を打ち付けてやると、鼻に掛かった吐息を零すなまえがきつく瞳を閉ざした。
そのまま大きく身体を震わせたかと思うと、ビクンビクンとなまえの膣壁が慶次の雄にきつく絡みついたのが感じられた。


「なぁなまえ…達する時はちゃんとあんたの顔、見せてくれなきゃ」
「や…だ、そんな…っ」
「ダメかい?俺はあんたのイっちまう時の顔…好きなんだがねぇ」


残念そうに呟いた慶次は、それでもどこか楽しそうに口元に笑みを湛えながら、なまえの左手首を己の右手で掴んで捻らせたまま腰を打ち付け始めた。
雄を捩じ込むたびに揺れるなまえの柔らかな胸の動きが、慶次の動きに合わせて激しさを増してゆくのが慶次の位置から良く見える。
今度はその双丘を堪能したい衝動に駆られ、慶次は一度なまえの手を離すと、四つんばいにさせたなまえの背中へと圧し掛かるように身体を重ねた。
大きな動きで打ち付けるピストンはそのままで背中に触れた慶次の舌先に、なまえは身体を支えきれずに肘から崩れ落ちた。
それでも止まない抜き差しに声を漏らすことしか出来ずに居ると、大きな慶次の手が両胸を揉みしだき、時折その頂を指先で転がし始めた。


「ダメ…っ、あ…」
「いいねぇなまえ…此処を弄っただけで急に締まるんだな、あんたの中」
「や…っ、も…また、っ」
「ほら、達する時は俺にその顔見せなよ」


無造作に背中を這い回る慶次の舌先に身体をひくつかせながら、なまえは眉根に皺を刻んだまま肩越しの慶次に視線を投げかけた。
一瞬すっと慶次の瞳が細められたかと思うと、無言のままでなまえの細腰を鷲掴みにした慶次がこれまでとは比べ物にならないほど激しくなまえの中に楔を打ち込んだ。
寝具を握り締めながら悲鳴にも似た蜜声を漏らしてなまえが絶頂を迎えようとも、慶次の動きが止むことはなく。
速度を増して出入りを繰り返す熱杭に連続して二度三度と膣壁を収縮して達したことを感じ取っても、慶次はなまえの中を容赦なく攻め立てるばかりだった。


「け、じ様…っもう、やめ…、」
「なまえ…っ、まだだ…」


限界に達しても止まらないピストンは、なまえの内壁を抉るように擦りあげた。
少し擦れただけでも膝が崩れ落ちてしまいそうなほど過敏になった蜜壷からはぼたぼたとなまえの愛液が溢れ出し、慶次の雄を伝って寝具を汚し始めていた。
慶次の与える刺激から逃れようと無意識にもがくなまえを、それでも慶次の手が離しはしなかった。
膣内に熱を打ち込まれるたびにぐらぐらと身体を揺さぶられながら、遠のきそうな意識の合間、これ以上ないくらいに張り詰めた慶次の雄はなまえの中から引き抜かれると同時に白濁の飛沫をなまえの背中へと放った。
慶次が手を離した途端にぐらりと倒れ込んだなまえの背中には、それでも二度三度と粘質な熱が降り注いだ。


「なまえ…悪い、大丈夫だったかい?」
「…っ、ん…」


荒い呼吸を繰り返し、ぼんやりとする意識の中、焦点の合わない瞳で慶次を見つめるなまえの瞳には、どこかバツの悪そうな表情を浮かべた慶次の姿が映った。
じっとりと額に張り付いた前髪を退ける無骨な指先の持ち主に、なまえは無理矢理笑顔を浮かべてみせる。
途端にホッとしたのであろう慶次が大きく溜息をついたのが、疲れ果てた身体に幸福感をもたらした。


「こんなにしちまうつもりはなかったんだがねぇ…どうも俺は、加減ってやつを知らないらしい…」
「慶次、様…」
「今、背中を拭いてやるから待ってなよ」


ぐっと近づいた慶次の顔に反応する間もなく、なまえの唇はふわりと慶次に塞がれる。
乱れた呼吸がまだ戻らぬまま離れ行く慶次に視線を注ぐなまえの頬には、ぽたりと慶次の額から一滴の汗が降った。


灼熱を詰め込んで
(あなたを蝕む毒になろう)


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