sleep | ナノ

四つんばいで忠勝の其れを飲み込んだまま痙攣を繰り返すなまえの身体は、達したばかりにも拘らず忠勝の手によって易々と引っぱり起こされた。
少しでも中にある忠勝の雄が動くと、なまえはそれだけで甘い吐息を漏らしてしまう。
今度は背後から包み込むように抱きしめる大きな忠勝の腕の中で、なまえは忠勝と繋がり合ったまま彼の胡坐の間に腰を下ろす格好となった。


「小さな身体だな…」
「忠勝さま…っ、」
「その身体に俺を受け入れてくれていると思うと、まことなまえが愛らしい…」


なまえの耳元で囁かれる声は、いつも以上に低く艶めいて響く。
それだけで背筋が粟立つほどの感覚に身体を震わせていると、なまえを包む忠勝の手が優しく柔らかな胸を揉みしだいた。
時折後ろから掠れた声で囁かれる己の名前に、なまえは全身を熱くせずには居られなかった。
顔の見えない忠勝が今どんな表情を浮かべて己の名を呼んでいるのだろうかと、なまえの思考の全てを忠勝という存在が占めてゆく。


「なまえ、もう良いか?そろそろ、動くぞ」
「っ忠…、」


びくんと大きく身体が跳ねたのは、忠勝が緩々と律動を再会したからだった。
背後から包み込むようになまえを抱きしめたまま、忠勝は軽々となまえの身体を上下に揺さぶった。
その動きに合わせて下から突き上げるようになまえの窮屈な膣壁へと楔を打ち込むと、己の両腕に縋りつくなまえからは震える蜜声が溢れ出す。
腕の中で跳ねる小さな身体が壊れてしまうのではないかと錯覚してしまうほど、対照的ななまえの白い肌や細い腕が忠勝には堪らなく愛おしかった。


「なまえ…また、達しそうか?」
「も…っ、あ…」
「そのまま…何度でも達するといい」


耳を舐られながら与えられる下からのピストンに、なまえは背を弓なりに逸らしながら忠勝の其れを締め付けた。
それでも止まる気配のない忠勝は大きな動きでなまえの中を掻き回しながら、骨ばった指先で今度はなまえの入口に露になった蕾を転がし始めた。
なまえが脚を閉ざしてその刺激から逃れようにも、一度割り込んだ忠勝の手は容易にはなまえの秘所から離れる事はなかった。
強すぎる刺激に耐え切れずびくんびくんと大きく身体を痙攣させるなまえの耳元には、低い声で呻く忠勝の艶声が響き渡った。


「なまえ…此処か?」
「ダメ、っ…や…っ」
「ほら…また溢れたな」


ぐちぐちと卑猥な音を立てる蜜壷からは、忠勝の言うとおり熱い体液が溢れ出した。
秘所の割れ目を伝って臀部まで流れ行くその蜜が、喰い千切らんばかりに忠勝を締め付ける其処から恥かしいほどの音を立てている。
なまえの抵抗も空しく忠勝の手によって両脚を開脚させられると、尚のこと蜜の溢れる音が鮮明になまえの鼓膜を揺さぶった。


「何処に欲しい…?」
「忠、勝さ…っ」
「なまえ…何処が良い?」
「っも…奥、に…っ、」


問いかける忠勝の顔を見たくて振り返ると、嬌声を零すなまえの唇が忠勝によって塞がれた。
激しさを増して突き上げるその動きに呼応するように咥内を掻き乱す舌先に、なまえは酸欠に陥る寸前というところまで来ていた。
秘所の肉芽を擦られ、速度を増して楔を打ち込まれ、呼吸すらままならないほどに舌先を絡め取られ、一度では受け止めきれない激しい刺激に、なまえはもう言葉にならない悲鳴を上げるより他なかった。
痙攣を繰り返しながら忠勝の雄をきつく圧迫するなまえの膣壁越しに、最奥を突き上げた其れが大きく脈打つのが感じられた。
互いの唇が僅かに離れると、なまえほどではないにしろ忠勝の呼吸も乱れていた事が、なまえにとっては苦しいほどに愛おしいと思えた。


「っ、あ…」
「…どうした?」
「忠勝様の…脈打ってて…っ、」


なまえの言葉に驚いたように目を見開いた忠勝は、その後直ぐにふわりと笑みを浮かべてなまえを抱きしめた。
啄ばむような優しい口づけを送ると、なまえと繋がり合ったまま、忠勝はゆっくりと彼女の唇を堪能するのだった。


この温もりが冷めないように


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -