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すっと伸びてきた指先が、なまえの前髪を払う。
柔らかな笑顔を崩さぬまま、元就の視線がなまえの瞳から唇へと落ちて行く。
既に元就の前に素肌を晒し、これ以上恥かしい事などないはずだというのに、行為の合間にあっても元就の与える視線のひとつひとつになまえは身体を熱くせずにはいられない。


「もう、挿れるよ?」
「っは…い、」
「そんなに…緊張しないで」


ふわりと重ねられた唇の感触に気を奪われているうちに、なまえの蜜壷の入口に宛がわれていた元就の先端が一気に最奥を貫いた。
元就の雄を根元まで飲み込んだまま、なまえの身体は大きく跳ね上がりながら絶頂を迎えた。
急激に圧力を増したなまえの膣壁を相変わらずの笑顔のままで感じ取りながら、元就はゆっくりとその楔を引き抜きに掛かる。


「なまえ…痛くない?」
「っ…あ、」
「…気持ちいい?」


その一言に一気に頬を染めたなまえの様子を満足げに見下ろしながら、元就の雄が緩々と律動を開始する。
なまえの内腿を押さえつけながら大きく開かせると、厭々と頭を振って羞恥心に震えるなまえの膣壁を元就の雄が擦りあげてゆく。
元就が動くたびに脳内が蕩けてしまいそうなほどの快楽が押し寄せるため、なまえの唇は意図せずとも甘美な声を上げてしまう。


「君はいけない子だな…こんなに熱い蜜を零して」
「元就様…っ」
「ほら、もうすっかり溢れさせて…」


なまえ、そんなに此処が気持ちいいのかな?
にっこりと微笑むその笑顔ですら、なまえにはどこかサディスティックに見えた。
ゆったりとした動きながらも確実に過敏になった場所ばかりを突き上げる元就に、なまえは耐え切れずに強く寝具を握り締めた。


「なまえ、我慢しないで?私にもっと、淫らな姿を見せて」
「や…っも、」
「ほら…何度でも達してごらん?」


ふんわりと柔らかな笑顔を浮かべたままで元就の動きが急激に速度を増すと、なまえは堪らず身体を震わせて絶頂を迎えてしまう。
蜜壷がびくびくと痙攣しながら己の雄を締め付けるのを感じ取ると、元就はすぐさまゆっくりとした動きでなまえの中を犯し続ける。
少しずつ上り詰めては一気に攻め立てられるその動きに、なまえは容易に息を上げる始末であった。


「なまえは、もっと奥に欲しいんだよね?」
「そん、な…」
「だって…ほら、」


両腕を引っ張りながらのピストンがなまえを襲うと、強制的に元就を根元まで受け入れるなまえの秘所からは先ほど以上の快楽が全身を駆け巡った。
一際高い蜜声を上げてなまえが達したのを判っていながらも両腕を解放することなく奥の奥まで楔を打ち込み続ける元就に、なまえの思考などは簡単に停止してしまう。
限界まで上り詰めても止まる事を知らない元就の動きに、なまえは背中を大きく逸らしたままで何度も何度も絶頂を味わわされる。
気が遠くなるほどに攻め立てられることで、なまえの蜜壷から溢れ出た愛液もすっかり粘度を失っていた。


「こんなに布団を汚してしまうなんて…やっぱりなまえは悪い子だ」
「っ、元…」
「君が可愛くて仕方ないよ、なまえ…」


もっと沢山、私に感じてくれるかな?
愛おしげに細められた瞳に充てられたままのなまえに、元就から口づけが降り注ぐ。
離れてしまわないように強く元就を抱きしめながら口づけを受け入れていると、再びゆっくりと元就は律動を再開するのだった。


終わりなく続くこの想い




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