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無理矢理組み敷いたベッドの上で、秋山はなまえの身体をいつもより乱暴に掻き回した。
それでも抵抗しきれず甘い声を上げるなまえが愛おしくて、秋山の口からは思わず笑みが零れた。
別に何かに腹を立てて乱暴な扱いをしているわけではないのだが、これは要するに秋山にとっては単なるシチュエーション作りの一環だった。


「こんなにされても濡れちゃうなんて…なまえちゃんやっぱりエロいなぁ」
「やっ…秋山さんっ、」
「ねぇ、もう挿れちゃうよ?」


これだけ濡れてれば問題ないでしょ。
にこりとなまえに微笑みかけた後で、秋山の怒張した其れが一気になまえの中を貫いていった。
普段よりも性急すぎる刺激に、なまえの身体は挿入と同時に絶頂を迎える始末であった。
大きくびくびくと身体を震わせるなまえの様子に満足げな表情を浮かべる秋山は、ぴたりと互いの身体をくっつけると、なまえの耳元で囁きながら緩々と律動を開始した。


「挿れただけでイっちゃうなんて…なまえはホント、エロすぎ」
「秋山さんっ…ダメ、ちゃんと付けて、っ」
「あれ…ゴムしてないって、挿れただけで判っちゃったんだ…」


なまえの此処は随分敏感なんだね。
くすりとなまえの耳元で笑いながら、秋山の動きは緩々としたものから段々と大きな動きへと変わってゆく。
薄膜一枚を隔てていないだけで、普段よりも明らかになまえに襲い掛かる快楽の波は大きなものであった。
先ほど絶頂を迎えたばかりの身体は容易く二度目の絶頂を迎え、そんな感度を増したなまえの様子に秋山も愛おしさが募る。


「ね…そんなに違う?ナマでするのって…」
「ダメ…っ、も…秋山さ…っ」
「ダメなの?気持ち良すぎるから?俺もね、いつも以上に感じてるよ」


なまえの中、すげー熱くて気持ちいいよ。
口元に笑みを残したままで、秋山の唇が強引になまえの唇を塞いだ。
咥内に侵入した舌先はいつも以上に激しくなまえの舌を絡め取ってゆく。
その間にも咥内を犯す舌先同様、秋山の与えるピストンは徐々に激しく速さを増してなまえの膣壁を擦り上げ始めた。


「っ、ヤバい…直になまえの中に入ってると…かなり気持ちいい」
「秋山さん…っ、もやめ…っ、」
「なまえ…良いんだよ、何回でも俺のでイって?」


両手でなまえの頬を包み込みながら、秋山が目を細めてなまえを真正面から見つめて囁きかける。
その間にも速度の落ちない動きで腰を打ち付ける秋山に、なまえは頬に触れる秋山の手をぎゅっと握り締めながら再び上り詰めた身体を大きく跳ね上げた。
それでも止まらない秋山のピストンに、なまえからはもう悲鳴のような声が漏れるほどであった。


「やだ、っ…秋山さ…っ」
「俺も…もうヤバいっ、」


爆ぜる直前になまえの中から雄を引き抜くと、秋山はすかさず滾った己の其れを数回扱きあげた。
先端から勢い良く飛び出した白濁の熱はなまえの柔らかな内腿に数回に分けて放たれ、そのままどろりとシーツへと伝い落ちていった。
荒い呼吸を繰り返すなまえと同様、秋山の呼吸も乱れており、ゆっくりと息を整えながら秋山はなまえの胸元へと頭を乗せた。


「相当ヤバいね、ゴムないと」
「っ、秋山さんなんてキライです…」
「あれだけ善がってたのに…そんなこと言うんだね。ひどいなぁ」


なまえが嫌いでも、俺はなまえが好きだよ。
触れるだけのキスを落とすと、顔を逸らしたなまえの耳元に秋山は小さな声でゴメンとなまえに囁いた。
返事の代わりになまえの手がそっと秋山の指先を握り締めたので、ホッとしながら秋山はなまえの身体を強く抱きしめるのだった。



愛のままに
(この欲望を解き放つ)

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