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交じり合った唾液がなまえの口角を伝った。
止まらない口づけの最中には、同じく止まらないピストンがなまえを襲う。
汗で張り付いた前髪を払いのける官兵衛の指先にも気付けないまま、なまえは膣壁を擦り上げる官兵衛からの刺激に絶頂を迎えていた。
びくんびくんと身体を大きく脈打たせながら達するなまえの表情を覗き込もうと、官兵衛は唇を離して律動を止める。
火照った身体はどうやらなまえだけではないようで、いつもは汗ひとつかかない官兵衛の額にもじわりと玉のような汗が浮いていた。


「あ…っ、も」
「もう…限界か?」


随分と感じやすい身体だ…。
目を細めて嬉しそうに呟く官兵衛は、ゆっくりと腰を打ちつけながらなまえの耳を舐る。
大きな身体に似合いの大きな掌は、なまえの揺れる胸を緩々と堪能していた。
熱い舌先がなまえの耳元で卑猥な音を立てる。官兵衛の舌技を耐えるなまえには、時折官兵衛が漏らす吐息の中に艶っぽい呻きが何よりも身体を熱くさせた。
速さも激しさもない律動にも拘らず上り詰めていく身体は、最早止める事などできず。官兵衛の雄をじわりじわりと締め付けながら、なまえはまたしても絶頂に身体を震わせた。


「官兵衛様…っ、」
「なまえ、そう急くな」


ちゅ、と音を立ててなまえの首筋を吸いながら、官兵衛の親指がなまえの蜜壷の突起を転がす。
なまえの中に収めたまま動かしていない官兵衛の雄には、突起を刺激するたびになまえの膣壁が絡みついた。
甘い声を漏らしながら華奢な身体を跳ねさせるなまえは、敏感になった肉芽を擦られるだけで大きく背中を逸らす始末である。


「なまえ…私を喰い千切るつもりか?」
「違…っ、ん」
「そんなに力を入れるな…私ももたなくなる…」


眉頭に刻まれた皺に、徐々に官兵衛の余裕のなさが現れ始める。
それでも絶えずなまえの肉芽を擦りながら、ぎちぎちと締め付ける肉壁へと官兵衛は再び雄を律動させた。
上り詰める刺激を逃れようとしてか、なまえが膝を合わせるように足を閉じる事を良しとせず、官兵衛の大きな掌はなまえの柔らかな腿を掴むと大きく開脚させる。


「やっ、…官、兵衛様…」
「嫌でも、止めてはやれぬ」


狭くて熱いなまえの中を、それでも官兵衛が滑らかに往復できるのは、それだけなまえの中から愛液が溢れている証拠であった。
蜜壷から溢れた粘液はなまえの臀部の割れ目を伝い、布団にまで流れ出すほどである。
官兵衛が動けば動くほど窮屈な膣壁からは蜜が流れ出し、なまえの秘め声の合間に卑猥な水音がやけに大きく響き渡った。
体重をかけて奥までなまえの中に入り込む官兵衛に、なまえは枕元に散らばった己の夜着を握り締めながら快楽の波を堪える。


「っ、も…奥に、」
「なまえ…足りぬのか…?まだ、奥まで欲しいか…?」
「奥…っ、当たって…苦し、っ」
「卿のその顔…快楽に溺れているではないか…。苦しいのではないだろう…?」


私を謀るとは…躾が必要なようだな…。
スッと細められた官兵衛の瞳の奥は、どこか好奇の色を含んでいた。
身体を戦慄かせて絶頂を迎えるなまえの事などお構いなしに、官兵衛は膣壁を擦りあげる速さを敢えて増してゆくばかりであった。
やめて、と懇願する事すら叶わぬなまえは、蜜声を上げることすら出来ずに官兵衛の腕をきつく掴む。
一層強く官兵衛の雄を締め上げる膣壁からの刺激に限界を迎えた官兵衛は、なまえの中の一番深くで数度に分けて熱を放った。
弾む息の合間、なまえの胸元には官兵衛の額からぽたりと一滴の汗が落ちた。


「…まだ、卿の中は脈動しているようだ」
「っ、官…」
「可愛いな、なまえは…」


繋がり合ったままで囁かれた言葉に、心臓がきつく締め付けられた。
それと同時に子宮口がきゅっと収縮したのか、官兵衛が口元に笑みを浮かべたままでほら、となまえの耳元に唇を寄せて低く告げる。
官兵衛の声にすら反応してしまう身体が恥かしくて顔を背けたなまえのほんのりと染まったなまえの耳には、柔らかな官兵衛の唇が口づけを落とすのだった。


Distorted Minds
(あなたに狂うなら、構わない)

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