sleep | ナノ

嗚呼、いつの間にこんな展開になったんだろう。
ソファに押し倒したなまえを組み敷いたまま、城戸はごくりと息を飲んでそんなことを考えていた。
少し驚いたような表情を浮かべてはいるものの、城戸が読み取れる範囲ではなまえに拒絶の色は見えないようである。
片膝はなまえの両腿の間に、もう片方はソファから落ちて床についた体制のまま、城戸の指先がゆっくりとなまえの頬を撫でた。


「城戸、さん…」
「っ…なまえちゃん、俺…」


言葉を発するより前に、城戸の唇がなまえのそれにふわりと重なる。
触れた感触の柔らかさに、一気に体温が高まったのが感じられた。
こんなにも柔らかいものなのかと、城戸は夢中で貪るようになまえの唇を啄ばんだ。


「っ、城戸さ…」
「なまえちゃん…すっげー可愛い…」


触れるだけでは耐え切れずに舌先をなまえの咥内へと忍ばせると、くちくちと粘質な音が響いた。
先端に触れたなまえの舌からは、蕩けるほどの熱と、先ほどまで二人で食していたコンビニスイーツの甘さが伝う。
段々と弾む互いの呼吸音だけでも、城戸には全身が昂ぶるほどの刺激であった。


「なまえちゃん……しても、いい?」
「あ…の、」
「ゴメン、俺…急にこんな…」
「いい、ですよ…城戸さんなら、」


気恥ずかしそうに視線を外しながらモジモジと応えるなまえに、城戸の口元が緩む。
嬉しさと安堵とで、はぁと思わず大きな溜息が零れた。
もう一度キスをし、なまえの脇腹辺りから服の中に指先を侵入させると、城戸はそのままふくよかな膨らみにそっと触れた。


「っあ…ヤベ、すっげー柔らかい…」
「城戸さん、」
「なまえちゃん…見てもいい?」


ほんのりと耳を赤く染めたなまえがふい、と城戸の視線を逃れる。
照れた仕草にすら興奮を覚えながら、城戸の指はなまえの服を捲り上げてゆく。
露になった下着の上からなまえの谷間に顔を埋めると、城戸の手はなまえの背中へと回され軽々と止め具を外してしまった。
胸元を覆い隠す下着の真ん中に噛み付きながらそれを引き上げれば、城戸の眼前にはぷくりと膨らんだ蕾が露になった。
堪らず両手でなまえの胸を揉みしだきながら片側の蕾にしゃぶりつくと、なまえの唇からはオクターブ高い蜜声が溢れた。


「なまえちゃん敏感過ぎ…っ、も…堪んね…」
「やっ…城戸、さんっ…」
「その声、もっと聞かせてよ…」


甘噛みした肉芽を転がすように舌先で何度も何度も往復すると、なまえの艶声が段々と熱を孕み始める。
反対側の蕾は指先で弾きながら、城戸は時々覗き見るようになまえの顔色を伺った。
きゅっと瞳を閉じて眉根を寄せる表情に浮かぶ色気に、嫌でも城戸の下半身が疼いた。
急く心を代弁するようになまえの秘所へと伸びてゆく指先は、最早止められそうもなかった。


「あ…濡れてるね、なまえちゃんの此処」
「や、だ…城戸さんっ、」
「全然嫌じゃないでしょ。むしろ、俺としては嬉しいっつーか…」


にこりとなまえに微笑みかけると、城戸は先ほどとは反対側の胸の突起に舌を這わせながら、なまえのショーツの中へと中指を侵入させる。
柔らかな肉壁に囲まれた割れ目に沿って指を動かせば、熱せられた粘液が城戸の指先に絡みついた。
卑猥な水音となまえの甘い声とに酔いしれながら狭い入口に指を突き立てると、なまえの身体は城戸の下で大きく跳ね上がった。
己の愛撫に感じてくれるなまえに幸福を感じながら、城戸の中指は中から蜜を掻き出すかのようになまえの膣壁をうねるように動く。


「なまえちゃんの中、狭いしすっげー熱い…」
「っ、あ…や、っだ…」
「もうかなり濡れてる…マジ、可愛いよなまえちゃん」


なまえの中で細かく激しく指を振動させながら、淫靡な音を響かせるように城戸の手淫が続く。
徐々にきつく収縮し始めた肉壁に抗うようになまえの蜜壷を掻き乱し続けると、一際甘い悲鳴と共になまえの背中が弧を描いた。
ぎりぎりと指を根元まで締め上げて達したなまえの中から中指を引き抜けば、城戸の掌にまでなまえの蜜が纏わり付いていた。


「なまえちゃん…奥、横になれる場所あるからさ…。続き、そっちでしよ?」
「城戸、さん…っ」
「ね…俺もっと、なまえちゃんの全部見たいしさ」


くたっと力の抜けたなまえを抱き起こすと、控えめながらもなまえは小さく頷いてみせた。
もう一度触れる程度のキスを交わすと、城戸はドアの奥にあるもう一部屋へとなまえを誘う。
早く肌を重ねたいという欲求に疼く身体を押さえつけながら、城戸はなまえの手を引いて大股で移動するのだった。



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