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「っ…秋山、さん、」
「駿って呼んでよ、なまえちゃん」


頬を撫でられながら呟かれた声に、なまえの中がきゅうっと締まる。
全身が揺さぶられるほど激しく突き上げられ、蜜声が響く中であっても、なまえの耳には秋山の声が良く響いた。
行為の最中、時折髪をかき上げる仕草に、なまえは秋山から色気を感じてしまう。


「呼んで、なまえちゃん…駿って」


革張りのソファの上では、汗ばんだ肌が張り付いて不快感を覚える程なのだが、今やその不快感すら吹き消す快楽でなまえは秋山に縋る事しかできない。
恥かしさを隠すように抱き縋るなまえの気持ちなど最初から判っている秋山は、敢えてなまえに身体を密着させながら耳元に唇を寄せた。
激しく突き上げながら耳朶を舐られ、堪らずなまえは背中を逸らして達してしまう。


「あーあ、またイっちゃったね…」
「ん…っ」
「俺を置いて、もう何回イっちゃったかな」


ほら、もうソファがなまえの蜜でぐしょぐしょだよ。
なまえの足を大きく開かせると、秋山は繋がり合った互いの秘所をなまえに見せ付ける。
羞恥心からなまえが顔を逸らしても、秋山はその様子を愛おしそうに見つめながらまたしても律動を再開した。


「なまえちゃん、そろそろ呼んでよ…俺の名前」
「や…、も…」
「嫌じゃないでしょ?そんなに気持ち良さそうな顔して…」


そんなに締め付けないで、と笑いかける秋山の表情にも、いよいよ余裕が消え始める。
卑猥な音を立てながら速さを増していくピストンに、なまえの膣壁は意図せずとも秋山の雄を圧迫し始めた。


「っ、駿…も、やめ…っ」
「なまえ…なまえ…っ、俺も…いい?全部、なまえの中に…」


一層高い声でなまえが鳴くと同時に、秋山の其れがなまえの中で爆ぜた。
隙間がないほど密着し合った膣壁から、秋山の雄が大きく脈打っているのが伝わる。
なまえの中に収めた其れを引き抜く素振りも見せない秋山は、まだ呼吸の荒いなまえの唇を強引に塞いだ。


「あ、き…やま、さんっ」
「まったく…なんで戻っちゃうかな、呼び方」


今度は優しくキスを落とすと、秋山はようやく己をなまえの中から引き抜いた。
纏わりついていたゴムを外してしまうと、秋山は再びなまえへと口付けを落とすのだった。



Dear...




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