なまえに覆い被さる清正は、やけに熱っぽい視線をなまえにぶつけていた。
清正の身体を退かそうにもなまえの両腕は清正に掴まれているため、組み敷かれたなまえに逃げ場はない。
「清正、様…」
「ん…」
「どうされたんですか…?こんな、」
「いや、」
ただお前が欲しくなっただけだよ。
ふわりと微笑んでみせる清正に、なまえの顔が真っ赤に染まる。
こうもストレートな物言いをされて、照れない方がどうかしているというものである。
近距離で見つめられる状況に耐え切れずに視線を逸らすと、ふっと清正の吐息が笑う気配が感じられた。
「なまえ…お前を離したくない」
「清正様っ…」
「ホント、お前が居れば何もいらないよ」
清正の唇が柔らかくなまえの首筋に触れてゆく。
ちゅ、と何度も音を立てながら首筋を下る感触に、びくりとなまえの身体が跳ねる。
強引さの残る清正の行為に、なまえも戸惑わずには居られない。
「清、正様…っ、本当にどうされたんですか…」
「…そうだな」
単になまえと、こうして居たかっただけかもな。
ふわりと微笑んでみせる清正がなまえの両手を開放した隙に、なまえは両手で清正を抱きしめた。
いつでもお傍に居りますよ、と囁けば、なまえの唇は早々に清正に塞がれるのだった。
誰よりも愛しい(甘えんぼシリーズVol.4)