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「浩一郎、重いよ」
「…うるせぇ」


ベッドに横たわるなまえの上に、浩一郎が覆い被さる。
長く伸びた浩一郎の髪がなまえの頬に掛かると、なまえは擽ったそうに首を竦めて笑った。


「浩一郎の髪、長いね」
「…悪いかよ」
「悪いなんて言ってないよ」


変な浩一郎。
くすくすと笑いながらなまえの腕が伸ばされたかと思うと、その腕はするりと浩一郎の首に回された。
軽い力で引き寄せられたかと思えば、互いの唇が重なり合う。


「なんだよ、急に」


少し驚いた表情を浮かべる浩一郎に構わずなまえが再度唇を塞ぐと、やれやれとでも言いたそうに浩一郎もそれに応じた。
柔らかな髪を撫でてやりながら下り落ちる指先がなまえの頬を撫でていると、口付けの合間にも浩一郎の手がなまえの小さな手に絡め取られた。


「大きいね、浩一郎の手」
「まぁ…な」
「この手で、どんなシュートからも守っちゃうんだね」


対比させるとあまりにも小さななまえの手を優しく握り締めながら、真面目な顔の浩一郎がなまえの目の前に迫った。
お前のことだって、十分守ってやれる。
そう言って改めてなまえの手をぎゅっと握り締めると、照れくさそうに笑ったなまえがまたも浩一郎の唇を塞いだ。


「日本代表のキーパーが守ってくれるなら安心だね」
「…当たり前だろ」



今度は浩一郎が主導権を握ると、ゆっくりと触れるだけのキスをなまえに送る。
小さな手を変わらず優しく握り締めたまま、浩一郎は好きだとなまえに囁いた。



oh happy day
(あなたが傍に居る幸せを噛み締める)

▼末次浩一郎(GK)

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