佐藤(仕事中)
「俺だって男だ。たまには優位に立ちたい」
そう告げた彼はいつものようにポーカーフェイス。本気で言ってるのか疑いたくなるほど、だ。
でも実際に、あたしが彼に押し倒されているのを考えると、彼の本気が見え隠れしているのかもしれない。
「どしたの?じゅ、ん」
平然と訊ねたのが悪かったのだろうか。足の間に入り込んだ潤の右足が、ぐっと力を加え そこ をぐりぐりと刺激してくる。短く息が漏れた。
つい逃げ腰になったところを彼に引き戻されて、スイッチを入れてしまったらしいと気付く。
「言っとくが…逃がさねーよ?」
笑みを浮かべながら言わないでほしいけど。うん。明日の足腰が心配だわ。
0410 (07:19)