悠太(KB) *裏


 あつくて汗が滲んじゃって、息も吸いづらくて荒い。
 ちょっと痛いけど、最近は気持ちよさの方が勝ってて、そんな自分が恥ずかしい。快感に従順になっていくのが怖くて、そんな自分を見られるのも恥ずかしくて、両手で顔を覆った。


「隠さないで」


 繰り返し押し寄せてきていた波がおさまると同時、降ってくる優しい声。
 でも一回恥ずかしいって思っちゃうと、それがなかなか抜けなくて。まだ整わない息では返事もできない。
 すると、腕が掴まれる感覚。


「顔、見せて。」


 私の身体に負けず劣らず熱い掌に、触れたところから溶け合ってしまうような気がした。


「やっ…悠太っ、」


 少し気が緩んだ隙に両腕を布団に押し付けられる。色っぽく細められた彼の瞳と目が合って、咄嗟に顔を横に向けた。
 ただでさえ近い彼が間合いを詰める気配。無防備な耳を啄ばまれてひくりと身体が揺れる。


「ねえ」


 耳元で言葉を発せられて思わず目を強く瞑った私に、彼は甘ったるい雰囲気を纏って続けた。


「そういう仕草が…オレを煽ってるって、気付いてください」







1005 (20:46)






人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -