いちにちめ [ 2/6 ]

「…我愛羅おはよう」

「……ん」

「おーきーてー」

「いっ…」


我愛羅は低血圧+甘えん坊が重なっていつも抱きついてきて起きてくれない。一緒に住む前もそうだったが一緒に住んでからよりいっそうひどくなった気がする。あくまで気がするだが


「なにも口の端を広げなくてもいいだろう」


もぐもぐと朝ご飯を頬張りながら不機嫌そうに呟く我愛羅にごめんねと一言いい私もご飯を共にとる。だってああしなきゃ我愛羅起きないしいつまでも甘えてきてお互い仕事に遅刻しちゃうしで困るじゃないのさって言っても意味ないのだけれども


「あ、今日は帰るの遅くなるよ」

「…どうして」

「会社の歓迎会!我愛羅も仕事でしょ?時間合わせて帰るから心配しないで」

「いやだ」

「でも会社の「名無しは俺以外の男がいいのか」


こうなったら我愛羅はしぶとい。首を縦に振るという動作を知らないのかってぐらい。仕事のことで男が絡んだりするのを嫌がるのはわかるがさすがに私もバカではない。我愛羅のため思って断るなんて毎回で、さすがに歓迎会だけはきてほしいという周りからの声もあり今回は参加することとなった。


「今回だけは本当に勘弁して我愛羅…お願い」

「………帰ってきて一緒にお風呂に入るなら」

「ん、それぐらいなら合点だ!あと飲み会終わったら迎えにきて」

「ああ」

「我愛羅大好き」

「当たり前だ」




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