ヤスデ | ナノ


▼ 断頭台のパピヨン



「やはりお前は便利だ」
「角都さん私ヤスデです」

角都さんはちょくちょくいろんな人にあだ名をつける。
そのセンスは内心いかがなものかと疑問符を浮かべるようなものだが、飛段君みたいに馬鹿呼ばわりされるよりはまだいい。
便利は馬鹿よりはいい。大事だから二度言っておく。
そんな角都さんは相手が賞金首の時に一番やわらかい声で金額を呼ぶ。
流石お金を愛してると豪語するだけある、愛してるとは言ってなかったか。

姿を隠したまま数分のうちにばったりと倒れこんだ2人目の一千万両さんを軽々と持つ角都さん。
今日は彼の隣にパートナーである馬鹿こと飛段君はいない、彼は別の任務という事だった。
確かに戦闘狂が回されれば私も突っかかられることもない。つまりめんどくさくない。
リーダーは神だとこの件に関しては崇めざるを得ない。
まあ相性の良い角都さんとじゃなくても3人で組んでるんだから負けることはないだろう。腕位は吹っ飛んでるかもしれないが。

角都さん一人で事足りる楽な任務だったのになぜ私がいるかといえば、便利の一言に尽きる。
楽して金を稼げるからだ。
次の賞金首を求めて地図を見ている間に終わるんだから私が角都さんだったらスキップでもしているだろう。
あいにく角都さんは角都さんでそんな面白い姿は見られないけど。

飴と鞭の上手い角都さんは流石長年生きてるだけある。
先ほどまでいきなり消えた仲間の賞金首を探し焦っていた3人目の一千万両さんをチャクラ切れを起こさせ倒せば「よくやった」なんて柄にもなく頭を撫でてくれた。
スキップじゃなかったけど面白いものが見れた。


← / →



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -