ヤスデ | ナノ


▼ Freaks and eros



暁には昼も夜も関係ない、寝たい時に寝て起きたいときに起きる。
仕事だけはノーキが振られているが自由度が高い会社みたいなものだ。
何故か角都おじいちゃんに気に入られている私は飛段君と3人で賞金首狩りをしに行った。
あ、おじいちゃんって言うと首飛ばされそうになるんだった、気を付けないと。

私の持ってるバクテリアちゃんたちは目に見えないからこっそりチャクラを抜き取って動けなくさせるのが得意だ。
蝿より小さいから目につくことはないしそれはもう余計な戦闘をしなくて済む。
攻撃の動作もいらないし、私が動けなくなっても勝手に動いてくれるすごい連隊だ。
なお私は攻撃とか避けるのはさっぱりだし体力もないから、お手伝いをしに行く代わりに角都さんが守ってくれる、相互関係ってやつだ。

大体角都さんが私に合図を送って数分のうちにカタがつく。チャクラ切れを起こして相手が状況を把握できないうちに戦闘不能になる為だ。
便利便利と角都さんが呼ぶからそのうち私の名前が便利になりそう。そして案の定飛段君はつまんねーとぼやいているが。
戦闘狂で痛いのが気持ちいらしい飛段君は、散々でーだら先輩におかしいと言われている私でもおかしいと思う。
いや待てよ、みんなと同意見なんだから私はおかしくないはずだ。

「角都ゥ、あいつらは駄目かよォ!」
「でかいのは賞金首だから駄目だ」

ヤスデ行けと続けて小声で合図を送られる。
隣を歩いていた私は悩むのを中断して敬礼し、「アイアイサー」とバクテリアちゃんたちと声を合わせた。まあバクテリアちゃんたちの声は聞こえてないんだろうけど。
ちゃっちゃか指示を出し連隊を組んだ彼らを見送り角都さんの隣で座りこむ。飛段君がこっちをにらみながら舌打ちをチッチチッチかまして来てうるさい。
換金所に向かうまでの間に飛段君に何度もちょっかいを掛けてこられてめんどくさかったらしい。
でかいのがチャクラ切れを起こし倒れたのを見届けてから飛段君にも許可を出していた。


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