It's water, night sky,
and the meteoric shower.




(ひら)けていくこの感情を忘れたくないんだ

あざやかに残る温度は冬の予感を湛(たた)えて、

君の声で鼓膜を震わせて。もう少し包まれていたいから

秋を流してゆく風が君と僕の歩幅を寄せた

港の匂いのする遊歩道で手を繋ぎ星をさがす僕らは、

あの一等星が隠れてしまわないように

優しく手を引く貴方にまたひとつ募る感情をさて何と呼ぼうか

筆跡が変われば性格も変わるというけれど
(想う気持ちはそれどころか強くなる一方さ)

まるで計算したみたい
(この曲目を今だけは君のために)

指先を絡めて、さぁ、ダンスを踊ろう
(あの星空をステージに、なんてロマンチストを超えてチープでしょうか?)


耳慣れたイントロがやけに郷愁を誘って、

あぁ、あなたのこえだったんだね

ベースに揺られて、いま少しだけ許されるのなら

もう戻らないなんて、二度と涙しないなんていわないで

鼓動も高鳴りもこの宵空もきみにあげる

輪廻転生ワルツのお相手を
(それから周回の証に指先へキスを)

流れ星が鍵盤を撫でて墜ちる、

こんなにも優しいピアニッシモフォルツァ

空気を含んだ声色は歌うように溶けて、

水と夜空と流星群


日没と球体の水槽

君がくれた星の欠片を砂時計に浮かべて

果てない宇宙の果てに望む永遠があるのなら
(いま、御伽噺を信じよう)

凍える天の川(夜汽車の霧笛は鳴り響いた)

どこまでも透明で美しい
(旋律が心を映すなら、貴方こそが)

ガラスの靴で天への階段を上(のぼ)

目を閉じたって僕に魔法は使えない
(だけど君に捧げるよ)

イチョウ並木にさよならを告げて、
(雪積もる地まで夜空を飛ぼう)

距離なら繋ぐ、心なら抱き締める、ねぇだから
(涙の瞳はきれいだけど切ないよ)

リフレインは涙と共にきらめく



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原題 : 2012.0110





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