長文、失礼致しました。



奪えない事なんて知ってる、だからこそ欲しいって思うの

二度と逢えなくとも伝える術は持てるはずだから

僕は僕の時代を守るよ、それが君に対する敬意だと信じて

どうして君なんだろう、なんて考えたって無意味で

誓いなんてただのひとつも残してはくれなかったけれど

何度抱いても同じこと(だけど変わらぬ想いなんてないんだよ)

忘れとう御座います、なれど叶わぬほど愛して居たのです

どうしようもなく消えてしまいたい夜は無名のバラードをBGMに

ベッドの海へ沈もう、甘い君の声に溺れるままで

香水の匂いが移りし夜、刹那の幸福に浸ること許されずとも


ずるいのも弱いのも臆病なのもお互い様だね

見つめる先が僕でないことなんてとうに分かっているんだ

遠い遠い君との恋をそれでも夢に見るわ、

たったひとつ笑顔をくれるだけで何度でも生きられるから

その瞳が描く未来を少しでも一緒に見ていたくて

手を繋ごう、(それだけで不安からだって強くなれるよ)

間違う事なき恋情は確かな熱を湛えて

潤んだ瞳で見上げられたらそりゃあもう!
(分かっててやってるのは僕だって承知)

思考回路がフリーズしても行動は止めないんだね、
(ある意味キミって天才かもよ!)

愛しているわ愛しているわ、突き放したふりしても
(どうして貴方はお見通し?)


くしゃっとした笑顔で頭を撫でてくれた君は紛れもなく僕の太陽でした

その声も香りも心ごと全部抱いてあげたくて、

離れることは分かっていた、それでも恋に堕ちたの

この手を離したらもう二度と愛せませんか

けれどどうしても嫌いになんてなれなかった

隠し通すなんてできっこないわ、
(だってそうじゃなきゃ叶わないでしょう)

時折は想い出して 涙して下さいますか?

手を伸ばしてもいくら叫んでも、
(夢の世界には遠く及ばず)

雨模様の街の煌めきが今夜はやけに淋しく映るのです

メロウ、喩えば再び恋に落ちると信じられたなら




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原題 : 2009.0824





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