'80s Highway Dancing



あの夏 失った愛が戻る事はないのだと識っても、

この道をずっとずっと行ったなら君に逢えますか

疾走アウトバーン、午前5時

永遠なんて在りはしないさ、だからこそ俺達は走れる

ずっと昔の涙を潮風が滲ませ、

レコードの音色であの頃に回帰する

いちどきり、すれ違ったなんて憶えちゃいないだろうけど

煙草の匂いとジャズで気取って

色彩も忘れるくらい抱き合おう

Dear my pinky, the dancehall will waitin' us.
/ 愛しい恋人よ、あのダンスホールにて君を待つ
(*直訳: 親愛なる私の可愛い彼女よ、ダンスホールは僕等を待っている。)


この腕に掻き抱いた君の温度が決して覚める事なきよう、

きらめく疾走感に全てを委ねて

夏の速度は落ちることのないまま

すり抜ける風が過去から未来(あす)を描いていく

不確かな約束よりも確かなキスを

流れる潮風、ひとしずくの涙

饒舌な彼女のサイレント

高速を抜ければ海が見えるよ
(だからどうか、その瞳で青を映して)

きらめく世界に二人踊っていられたらそれだけで充分だったんだ


君と居られたあの夏は何があったって消えない

色褪せたフィルムにあざやかな記憶

太陽が暮れていく海岸で交わした、

大人ぶった珈琲よりも無邪気な笑顔に惹かれたの

頬についた砂を払う仕草が好きだよ

手を繋いで防波堤を歩こう

灯台が照らすのは確かな希望

港にて、街明かりに酔う

ウッドデッキに響くハイヒール

そして星空はわたしに微笑む




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♯BGM
一万マイルの彼方へ / SCUDELIA ELECTRO

原題 : 2009.0810





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