seasons lost lovers



愛した君は空の彼方、涙したわたしは地を蹴って

たとえお互いに忘れてしまおうと
(確かに愛しあったのよ)

残像ですら恋しいのです

潮騒に包まれて、君に抱かれて

すこし日に焼けた肌がこんなにも心を解かすなんて

真冬のプールでイルカと視た夢

君の笑顔がきらめいていたことを
(心に焼き付けていたいから)

満潮の浜辺にて想う人

人魚が最期に歌った旋律を辿る

月と牡鹿の奇妙な対話

「叶わないから好きなのよ」

だけどたまには、ねぇキスして?

手に入らないものほど輝いて映るの
(ねぇ、わたしってずるいのよ)

浅はかだったね、だけど共犯。

なんとなく人恋しい時に限って

ねぇ俺らも、ああなれたらよかったのかな
(なんて気付かないふりをする君を見つめて気付いた恋)

君が何を想い誰に抱かれていようと、
(腕を振り解けない僕をいっそ笑ってほしい)

出逢えばこそ、恋。

辛いとき君を想うのは僕の悪い癖だね

君の声だけが辛くて聴けない
(愛しすぎて、想い出して、どうしようもなく泣けるから)

好きだと自覚する暇もなく失った恋





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原題 : 2009.0110





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