▼ 2024.02.23


呪術-long +1
愛に生きて「天空」



愛に生きて14話を更新しております。この回を書くにあたり、冬の明け方の空の移り変わりを見るために早起きしました。冬の朝って日の入りが遅くて朝の時間も景色はほとんど夜ですよね。朝6時でも星がうっすら浮かんでいました。時間が経過していくと少しずつ空が藍色から薄い青になっていって、その青の下に今度は薄い赤がわずかに広がっていて、赤が青に勝とうとしているように見えました。そのあと太陽が眩しすぎてずっと見続けるのをやめてしまったんですが、時間が経ってパッと窓の外を見たら赤が綺麗に消えて青だけになってました。当たり前のことなんですけどね。でもそこで「赤が青を越えようとするその瞬間を、彼は優雅に眺めていた。やがて全てが青に包まれてゆくことを把握しながら」という文章が思い浮かびました。
私の中では(皆さんもそうだと思いますが)宿儺が「赤」で五条悟が「青」だったので、その景色を目で見て何だか胸がいっぱいになりました。これはただの比喩ですが青のほうが絶対に強いんだなと思えた瞬間があったことが嬉しかったです。
この長編を書くにあたり一番最初に浮かんだのがラストシーンなのですが、そこで入れようとしていた会話、やり取りがあまりにも多すぎました。書きたいことがたくさんありました。私としてはずいぶんと直球なお話になったな…と思っています。
五条の長編を書くのは初めてでしたし、おそらく元々当サイトに足を運んでくださる方で五条の話目当てという方はそこまで多くないのかもと思っています。ただ他のキャラがお目当てで来ている方にも、きっと何か胸に残るような、そんな最後になっていればいいなと私自身は願っております。
明日で長編の更新は最後になります。どうか最後まで読んで見届けてもらえればと思います。


▼ 2024.02.22


呪術-long +1
愛に生きて「永遠のブルー」



愛に生きて13話を更新しております。また主観の話になってしまい申し訳ないのですが、この長編は9話が中核になっているかなとやはり思っていて、13話もそこと同じくらい重要な(?)回になっています。
思い出って、意識的に作るものじゃなくて、ふとしたときに「景色や人の声、その人が放った言葉がいつになっても思い浮かぶもの」ですよね。全話通してそうですが、9話とこの13話に関しては特に「二人にとってそういう日になってくれればいいなー」と祈りみたいなものも込めながら書きました。だからか、書き終えた後妙な達成感すらあって「もうこれが最終話でいいのでは」と感じるほどでした。スッキリした爽やかな内容と捉えてもらえればいいな…と思います。10話「天使の涙」で少し永遠について述べるシーンがあるのですがわずかながら繋がる部分があります。
私は五条の自信溢れる話し方や仕草がとても好きなのですが、そんな彼の語る「永遠」は説得力を感じるような気がして、自分で書いたセリフや文章なのにこの人本当にかっこいいな~なんてことを考えてしまいました。この回は虎杖くん、冥冥さんも出すことができよかったですし加茂くんの「選択」について触れることもできたので満足です。加茂くんの選択は私が呪術で印象的だと感じた部分の一つです。
この長編も残すところあと2話になるのですが、本当は次で終わる予定でした。私は夢小説において場面をしばしば切り替えることによって話を展開させています。なので多分サリンジャーの「フラニーとゾーイ」のようにずっとお風呂場で兄と妹が長々と話をしているだけ…みたいなのは書けないと思っています。もちろん「フラニーとゾーイ」も場面が入れ替わることはあるのですがメインは二人の会話なので……。ただそういうお話が嫌いというわけでは全くなく、むしろ大好きです。ただ自分には書けないというだけです。
そんなことを(?)長らく考えていた私としてはある意味発見のあった2話でした。
今週は呪術本誌もお休みなのと3連休なのでお時間があれば追ってもらえると嬉しいです。
ではまた明日です。


▼ 2024.02.20


呪術-long +1
愛に生きて「夢のあと」



愛に生きて12話を更新しております。一応死滅回遊直後なのですが、書きたいシーンを詰め込んだら色々とバラバラになってしまい読みづらかったらすいません。五条の登場も少ないのですが、個人的にはここの夢主とのやりとりが結構好きなので気に入ってもらえると嬉しいです。
私は七海のことがキャラとしても男の人としても術師としても大好きなのですが、夢小説を書いたことがほとんどありません。しっかり彼相手で書いたのは「さよならオレンジ」の書き下ろしだけだと思います。なのでこの回、相当エネルギーを使いました(もちろん前回も)。彼の終わり方に反して彼の頭の中に存在していた景色がどこまでも美しかったことがとても好きで、それをいつか夢小説でも書きたいなと思っていたので(また夢という形ですが)書けてよかったです。そして最後のときを迎えた術師にかける言葉はいつだってこれしかないだろう、と思いながら硝子との掛け合いを書いていました。この回は乙骨くんも出せてハッピーでした。
またお返事不要でしたが拍手よりメッセージありがとうございます。五条の長編読んでいただき反芻するほど好きと仰ってもらえて嬉しい限りでございます。この長編も残すところあと3話になります。最後までお付き合いいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた明日です。


▼ 2024.02.20


呪術-long +1
愛に生きて「Stand by Me」



愛に生きて11話を更新しております。ここで過去編は終了となります。大人の五条が読みたくて長編読んでくださった方がいましたら長々とお付き合いさせてしまい、すいませんでした。
これまで、五条や夏油くんの夢小説を書く中で「辛くて描写できない」「こんなの二次創作で細かく書けるはずがない」と思うシーンがたくさんありました。呪術の夢小説を書き始めて4年ほど経つのですが、そういったところは濁して書いたりあえて比喩で終わらせたりと、試行錯誤してきました。
ただ今回は五条の長編ということもあり、そして呪術と向き合い始めてからある程度の時間が経過したこともあり、しっかり書こうと決意しました。やや感情的な文章になってしまったなと反省するいっぽう、自分としては満足のいく回になったかなと考えております。そしておそらく本誌まで読んでいる方にとってはまた違った意味も感じられる回にもなっている…はずです。
「人の喪失が自分の体に馴染むまでに、いったいどれほど時間を要するのか」という一連の文章にもあるように、自分の時間や季節が着実に流れていく中で、大切な人の時間と季節は止まっているという矛盾、またその人とその時間や季節を共有できない悲しみ。そういったものとの向き合い方に関して、五条なら何と言うだろう?どうするだろう?と考えた上でこの回を書きました。
でもひとまずは複雑なことは何も考えずに、この回の五条を見て、彼が世界で一番かっこいい人だと思ってくだされば何よりです。
この長編は私なりにたくさんの挑戦を含んだものでした。そしてその挑戦はこの後も続きます。次回から4話の続きに戻りますが、なかなかめまぐるしい内容になっているかと思います。あともう少しだけお付き合い頂ければ幸いです。
また拍手よりお話とっても好きです…!とメッセージを送ってくださった方ありがとうございます。当サイトのお話を読んで好きだと言ってくださってとても嬉しいです。今後もお時間ある時に遊びにきていただければ幸いです。
ではまた明日です。


▼ 2024.02.18


呪術-long +1
愛に生きて「天使の涙」



愛に生きて10話を更新しております。五条の優しさみたいなものを感じられるシーンがちょこちょこあると思います。次で過去編は終了です。思いのほか長くなってしまって…というか本当は過去編も4話くらいでまとめたかったのですが五条の人生を考えたときにもう少し厚めに書こうと思い、こうなりました。最後のシーン、今までも何度か書いていてそのたびに辛くなりますし、慣れることはないです。それは彼らの中で灰原の存在が大きく彼らが灰原の不在に慣れないことと同じなのだろうなと妙にしみじみしました。原作を読んだ時点では五条、夏油、硝子の三人で過ごすことが多かったのかなと勝手に思っていたのですがOPやEDを観て「こんなに五人で過ごしていたんだ」と感動しました。この回、過去編アニメを観てから夏油くんにずっと言ってほしかった台詞を言ってもらってます。よかったら探してみてください。
夏って実際に過ごしていると本当に息苦しいししんどい季節なんですが概念としてはとても愛しくて美しくて青春の代名詞みたいな季節に感じるのが不思議ですよね。私としてもこの夏が永遠に繰り返されてエネルギッシュで若い彼らをいつまでも書いていられたらどんなにいいだろうと思わずにはいられませんでした。
本誌辛かったです。辛すぎて言葉にできない中とりあえず終わり方には光が見えたけどほっとするといつもその上をいく苦しさに苛まれるんだよなあと唸ってます。でもみんなの選択と最後を見届けたいから頑張って読みます。
また拍手より五条長編のメッセージくださった方ありがとうございました…!Resにてお返事しております。お忙しい中きちんと追って繰り返し読んでくださっていることで深い感謝の感情を抱きました。どうか最後まで見守って頂ければ幸いです。
ではまた明日です。





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