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金田一くんの彼女ちゃん


注*ほぼ会話文になります。



とある日の朝の
青葉城西高校男子バレー部の部室での事。



「ちょっと金田一!!!いつの間にあーんな可愛い彼女できたの!!」


そう叫びながら部室に入ってきた部長様の一言から始まった。


「な!金田一彼女いたのか!?」
「ちょ!お前俺に報告ねーけど!」


現在彼女がいない花巻、矢巾が盛大に食いつき


「ウェルカムリア充仲間ー♪」
「おーよかったじゃねーか」


彼女の居る松川と、片思い中の岩泉は素直に喜び


「・・・みなさんまだ知らなかったんですね」


1人事情を知っている国見は着替える手を止めずにつぶやく。


「なに国見ちゃん!どうゆう事?!結構前からなの??」
「もう3か月以上になるんじゃないですかね」
「なっ!入学して早々にできたってことじゃねぇか!」
「俺、結構お前と話す機会あったのに聞いてないんですけどー」
「お前らうるせぇぞ!!」
「『今は部活が一番だから彼女とか作る資格ねぇ』とかカッコつけて告白もしない岩ちゃんは黙ってて!!!」
「なっ!?!!」
「はいはーい、岩泉は興味ないなら下がってて〜」
「で!金田一、どうなの?!」


まさに思春期の男の子たち。食いつきがすごい。
流れ弾をくらった岩泉はさて置き、未だ一言も発しない金田一を取り囲むように詰め寄る部員たち。



「どうなの・・・と言われましても・・・」
「なんで入学早々バレー漬けの金田一に彼女を作る暇があったのかってこと―!」
「お前から告ったの???」
「いえ・・・」
「なに!?告られたのか!?」
「え?バレーしてる姿見て惚れましたとか??」
「えーー?それなら及川さん素敵♪てなるでしょー」
「うわぁー及川うぜぇー」
「岩泉ー、こうゆう時だけでも及川止めに参加しろよー」
「ちょっと!マッキーもまっつんもひどくない!?」
「・・・・話脱線してますけどいいんですか?」
「あの人たちはいつもああだろ。っで、金田一!いつの間に知り合ったんだ!」
「ちょっ、、矢巾さん苦しいっす!」
「たしか入学式の時に出会った子だったっけ?」
「おい国見!勝手にしゃべるなよ!」
「いいじゃん。困ってた彼女に親切にして惚れられたんだよねー」


半分…いや、大半を楽しんでいる国見の発言に、脱線していた3年3人も再び金田一周りを取り囲んだ。
壁際に追いやられ金田一には話すという選択肢以外なかった。


「あー、入学式のクラス発表の掲示板って人すごいじゃないですか。
 彼女すげー小さいから見えなかったみたいなんで名前聞いて探してあげたんすよ。
 そしたら同じクラスで…その、よくしゃべるようになって意気投合して…それで…その…」
「すぐに彼女から告白されてOKしたんだよね。お前も気になってたし」
「国見!お前しゃべりすぎ!」
「金田一が中々話さないからでしょ。でもあの身長差はすごいよね」
「あー!俺も見たとき犯罪かと思った!!彼女身長いくつ!?」
「犯罪って…たしか150無いくらいって言ってたと思います」
「え?!お前いくつだっけ?!」
「189くらいっす」
「・・・40p差。そりゃ犯罪級だわ」
「色々不便じゃね?そんだけ小さいと」
「いや、まぁ…でも普段はそんなに気になんないっすよ」


一応手もつなげるしと照れる金田一を一同がピュアだなーと思って温かい目で見ている中
そんな生ぬるい空気などお構いなしに及川、花巻が思春期の男子高校生らしい話題へと話を変える。


「え〜俺は20p差までだなー。キスしにくいし?」
「SEXもしにくいよなー」
「・・・・先輩たち身長差、経験あるんすか?」
「まぁ俺らはそれなりに場数踏んでるから?」
「別に誰でもかれでもいいってわけじゃないけどね!」
「気にしなくていいぞ金田一。こいつら半分見栄張ってるだけだし。SEXなんて身長差あっても繋がる部分は同じだしな」
「ちょっ!!まっつん!見栄じゃないし!生々しいし!」
「でも医学的にも身長差ありすぎると出産の時大変とか聞いたことありますよ」
「国見、どこ情報だよそれ。お前変なとこ詳しいな」
「あれ?知りません?小さい女の子は色んなところが小さいからって」
「色んなところねぇ…ねぇ金田一、きつかった?」
「及川妄想とかやめろよー」
「いやいや!だって金田一のデカそうじゃん?彼女小さいならかわいそうじゃない??」
「確かに金田一デカかった気がするわ」
「花巻さん金田一の見たんすか?どういう関係…」
「ちょ!矢巾変なこと言うなよ!トイレで見ただけだし!」
「マッキーがデカいって言うなら相当デカいんじゃない?」
「そう言えるお前がキモイわ」
「まっつんさっきから俺にだけひどくない?」
「っで、金田一。実際どうだったんだ?」
「矢巾ちゃんまでスル―!?及川さん泣いちゃうよ!?」
「いや、、、その、、、」
「え?もしかして金田一まだしてないの?!3か月以上でしょ!?」
「だーーー!!及川うるせぇ!ちょっと岩泉の所行って黙ってろ!」


花巻、松川の2人がかりで輪から投げ出される及川。
気になるのに輪に入れてもらえず聞き耳を立てながら着替えていた岩泉へと泣きつくが
「うるせぇんだよボケが!」と殴られあえなく撃沈。
そんないつも通りの2人にお構いなしにさらに金田一へ詰め寄るメンバー。


「で、本当のところどうなの?まだなの?」
「あれ?でもこの間、お前の部屋に彼女行ったんじゃなかった?その時も何もなし?」
「いや、あの時にその…そういう雰囲気にはなったんだけど…ちゃんとできなくて」
「金田一、お前童貞だったの?」
「違いますよ!!国見の話じゃないけど小さくて壊しちゃいそうで途中で止めたんです!彼女初めてっぽかったし…」
「え?本当にそこも小さかったの??」
「体の作り考えたら普通それなりに比例しますしね」
「初めてなら慎重になるよなー」
「・・・っス。やっぱ大事にしたいですし、無理はさせられないから…」


そう漏らす金田一があまりに切なそうで、興味本位で話し出したはずの下ネタは金田一のお悩み相談へと変わり
からかっていた面々もいつの間にやら一緒になって真剣に考えだしていた。


「確実にお前が上乗ったら圧迫感すげぇよな、潰れそうだし」
「まぁ恥ずかしがらずに色んな体位試してみた方がいいんじゃね?」
「あー花は色々試したって言ってたな、そういえば」
「そーそー!結構腕の力使ったわ〜」
「途中でキスとかしたいなら柔軟も必要そうですよね」
「あ・・うん。確かにちょっと届かなかった」
「金田一、硬い方ではないけど柔らかくもないもんな」
「ひねったりする体位も多いから柔らかい方がいいぞー」
「腹筋、腹斜筋、背筋、前屈…主に腹回りだな」
「金田一、将来メタボになったら彼女とはデキないね」
「ならねーよ!!毎日鍛えてやるし」
「おー!愛の力だね〜」
「将来メタボになりそうなのは花だな」
「そーゆー松だってビールっ腹になってそうじゃん」
「ビールなら岩泉さんが似合いそうですけどね」
「「「「確かに!!」」」」
「なんでだよ」
「お前、悔しくても嬉しくても飲んでそうだよな」
「しかも絶対嫌がる部下とか連れてな!」
「おいコラ!どんなイメージだよ」
(((・・・・絶対、岩泉さんと同じ会社は嫌だ)))
「ふふふ、3人とも嫌だーって顔に出てるよー?」
「あぁ゛??」
(((っひぃ!!!)))
「はいはーい!岩ちゃんも怒っててもいいけど朝練遅刻するよ?」


そういってちゃっかりしっかりジャージに着替え終わっている及川が時計を指さす


「みんな後1分で来ないと遅刻だからねーお先〜」
「やべ!じゃぁな。俺も先行くわ」


乱暴に閉じた扉の横の時計をみて青ざめる残されたメンバー。
もちろん輪から外されていた部長、副部長コンビ以外は話に夢中になりすぎてまだ着替え途中。
この日の朝練は怒号が響き渡ったのは言うまでもない。




ただ書きたかっただけww
夢でも何でもないですね、はい。すみません。

write by 朋


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