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最果て、その彼方
私の頭上には空が広がっていて、
空のずうっと奥には宇宙があるんでしょう。
真っ暗な宇宙は遠々と膨らんでいて、
果てを目指すあなたは、今、どこにいるんでしょう。

りんご
りんごとハートは同じもの
だってどちらも落ちるもの
林檎はこの地球に引かれて
ハートはあなたに惹かれて
勝手にぽとりと落ちるもの

地球とあなたは等しいもの
だってどちらも引張るもの
地球はあの林檎を引張って
あなたはハートを引張って
はた迷惑にも落としてゆく

なぞなぞなぞ
くるくるまわって
きらきらわらって
ゆらゆらおどるの

いつかこのみが
ばらばらこわれて
ぼろぼろくずれる
そのひまで

わたし このさめたすてーじで
ひとり まわってわらって
おどりましょう

わたしのなまえは さあ なあに?

嫌い
嫌いなものを捨てやって
好きなものと嫌いじゃないものだけにしたって
嫌いなものがなくなるわけじゃ、きっと、ない。
きっと、きっとね
残されたもののうち
なにかをずうんと嫌いになって
なにかをもっと好きになる

だけれどだけれどね
なにかを嫌いで嫌いで嫌いになって
なにかへの好きが生まれるのなら
それほど哀しいことはないなって
おもうのです

性染色
「13組ある相同染色体の中の」
「たった一組」
「XとY」
「そんな書き損じみたいな差で」
「僕は"僕"で君は"わたし"だ」
「僕がYであること。君がXであること」
「それだけでこの世界は運命を認めているようじゃあないか」