女@




パラレルなうえに、にょたサン。ちょこっと、そこはかとなく、情事後の雰囲気があるので注意。








「イヴェール」

「ん?」


俺はしがみついていたシーツをゆっくり離して、だるい腰を無理やり起こした。まだ服を着てなくても身体中に蔓延する熱が寒さから守ってくれる。
 俺が名前を呼んだ男は、一目で上質の物だとわかるシャツを着こんでいる途中。そんな作業中でも、しっかり俺の目を見て応対してくれる。普段はつんと澄ましてるけど、こういう細かい所から優しさがにじんでるってこと、本人は気付いていない。
 もったいないな、って思う。貴族の跡取りにしておくには、イヴェールは本当にもったいない男だ。


「もう、俺と会うのはやめた方が良いんじゃないか?」


街角でぶつかる、というベタな出会いから始まった俺たち。最初は身分の違いもあってこの男を目の敵にしてたけど、陳腐なおとぎ話のように恋におちたりなんかして。お互い、離れられなかった。イヴェールと会えて、話して、触って、幸せだった。イヴェールも素直じゃないけど、同じように幸せだったら良い。
 俺はこれからもこの男には幸せになってほしいと願う。だからこそ俺は思うんだ。
貴族なんかにもったいない男と、ただ男勝りなだけの女では釣り合いが取れない。天瓶はいつか悪い方に傾いていくって。
 何を言われたか分からず固まっているイヴェールを余所に、俺は床にばらまいた服をかきよせて身につける。下着を履いて、ズボンに足を通したところでイヴェールの口から「冗談だろう…?」と言葉がこぼれた。俺は出来る限り、慈愛の笑みってやつでイヴェールに語りかける。話している中で上着も着終わったし、靴も履けた。


「本気。イヴェール、お前は本当ならこんな安っぽい部屋に似合うようなやつじゃない」

「…だから?だからどうしたって言うんだよ!」


怒声と共に肩を手加減なしで掴まれる。俺は跳ね上がった鼓動と掴まれたそこを隠して、息を大きく吸い込んだ。


「……今まで、このような小娘に時間を割いていただき、申し訳ありませんでした。来月の結婚式、お祝いできなくてとても残念です」


イヴェールが目を見開いて息をのむ。ああ、やっぱりこの情報俺が知らないとでも思っていたんだな。残念だったね。再びイヴェールが硬直しているうちに、俺は暖かくて愛しい腕を払いのけて、別離のために寝具から立ち上がった。










という内容の夢を見たので、だいぶ着色してみた。続く、のか…(曖昧)?にょたサンは、ひたすら乙女で可愛いと思うよ…!柔らかくて、ほにゃほにゃしてそうだ←
因みに盗賊イヴェールをにょたすると、スレンダー美人男前の一ちょ完成がよい…。
 
ていうか着色にしては、街角の件はべたべた…いや、べたこそ王道。王道万歳!!






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