冬が小さくなった話1〜3





@

サ「俺はまだ夢を見ているのだろうか」

イ「おい」

サ「それとも、マボロシ?」

イ「おいっ」

サ「……なんか、イヴェール、とそっくりな子供が喚いてる…」

イ「そっくりどころじゃないっ、ほんものだ!!」

サ「え、じゃぁお前ホントにイヴェール?」

イ「ほんともなにも、こんななまえのやつめったにいないだろ。やっぱりばかだな、ろーらんらん」

サ「(あ、噛んだ…)」

イ「っっっ!!まちがえただけ!ろー、らん、さんっ!!」

サ「(こ、これは……可愛いかも、しれない)」



A


サ「うん。まあ多分お前はイヴェールだな」

イ「てきとうすぎやしないか…?」

サ「最初は混乱してて分かんなかったけど、お前はお前だしなっ」

イ「やせいのかん…」

サ「なんか言った?」

イ「なんにも」

サ「……ま、とにかく原因を突き止めなきゃどうにもならないか」

イ「そうだな…というより、あのおとこしかげんいんをつくれないとおもうんだけど」

サ「あの男?」

イ「はと。ふんすい。きみのはなしあいてになりたい」

サ「なるほど」

イ「そうときまったら、…あ、(おなかぐー)」

サ「(い、イヴェールが、お腹を、空かせてる!!)」

イ「こ、これはっ!!きのうあんまりたべてないからでっ…」

サ「とにかく飯作るっ!ハンバーグ?オムライス?パンの上には国旗立てたほうがいいかっ!?」

イ「なかみはおとなだから!しかもどこかのでんとうおこさまらんちるーとまざってる…っ」




イヴェールは普段あんまり食べないので、お腹すかせたのを見てロラサンの方がびっくり。



B



イ「(けっきょくこっきつけられた…)」

サ「(イヴェールがあんなに食べてくれるなんて…!)」

イ「…おい、さっさとこうえんいくぞ。このじかんならあいつもそこに、」

サ「おいそんなに早く歩くと、あ」

ずべしやっ(お約束)

イ「…あのえせけんじゃめ……あったらただじゃおかねぇぞ…」

サ「(涙目…)まだあいつだとは確定してないけどな。イヴェ、ちょっと手貸して」

イ「ん(素直に)」

サ「(わ、何か今キュンときた!)…よいしょっと。これで俺が走れば、はやくつくだろ?(抱き上げ)」

イ「さっさといけ!ぜったいなぐってやるっ」

サ「はいはい。落ちるなよ?(すたこらさっさー)」









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