10.どうしてもって言うんならおまけ的な 「…ローランサン、そこになおれ今すぐに!」 「うわっ、あぶね!ナイフ研いでるときに話しかけんなよ!!」 「そんなもんは良いから。つべこべ言わずさっさと正座!」 「わわ分かったから、その今まさに俺の頭にぶつかろうとしてる本の角をどかしてください!!」 「じゃあ、表紙部分で」 「痛っ…、…結局殴るんじゃん…!」 「それはそうと、ローランサン」 「……何なんだよ、一体」 「このコートに見覚えはないか?僕には不自然すぎるほどたっぷりあるんだが」 「あ、それ俺のコート…って、イヴェールさん。何でそんなにっこり笑顔…?」 「そうか。やっぱりお前のコートだったんだ。良かったよかった」 「…良かったって言う割には、途轍もなく嫌な予感しかしないんだけど。冷気がびしばし俺の顔に当たってるんだけど」 「で、何でお前のコートが、ノエル経由で僕の手にあるのか。そこの所を今からたっぷりと話し合おうじゃないか。ええ?」 「お、俺そういえばっ、ちょっと今から公園行く予定があるんだった!だから今からは…っ」 「…因みに何をしに?」 「…噴水をぐるぐる回って筋トレを…?」 「後からやれ」 「は、はいぃっ!」 「どうせほとぼりが冷めるまで、賢者にでも匿ってもらうつもりだったんだろうけど。逃がさないよ」 「…な、なにを言ってるのか俺には分かりませんな!フランス語、理解不能です」 「…ふーん。どうしてもって言うんなら、身体で理解させても良いんだけど。言葉じゃ理解できないみたいだし」 「へ…?」 「そうか、そんなにその選択肢が良いんだ。ならちょっと待ってろよ、酒持ってくる」 「は?酒…??」 「動かないように何か…ああ、調度良い所にロープが」 「ちょ、まっ…!何で縛ってんの!?」 「さあね。あんまり暴れると痕が残るから、じっとしてろよ」 「え?い、イヴェールっ!?」 酒飲ませてロープで縛って…あなた、何するつもりなんですか、イヴェールさん\(^o^)/ まあ、おまけはいつの間にかこういう風に転んだけど、なんだかんだで未遂に終わると思うに34アンペア。電力は、自家発電所盗賊支部からの提供でお送りします。このイヴェールへたれだしな← そして次のお題は、多分盗賊以外のスピンオフ?と盗賊組それからの二個同時予定です(^O^) |