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大きくなったロラサン
家出編B





そんなこんなで。






「フランボウ!」

「お、その声は…っておいいきなりでかくなったなお前!」

「ちょっと賢者の手違いで。それより、久しぶりに俺に斬られてくんない?」

「冗談止めろよ。俺は今こっちの仕事一本に絞ってんだ。忙しいの。前から言ってるっつーに」

「ああ、劇の話書いてるんだっけ」

「風刺劇とか、普通の物語とかな」

「ロマンス……げぇ。世界で一番お前に似合わない言葉じゃん」

「ぬかせ。俺の書いた劇は人気あるぞ?恋愛からサスペンス、友情ものまで。この地域の嬢ちゃん皆うっとりだぜ。今度あの有名な宝石にまつわる劇も一本頼ま」

「気持ち悪い。おっさんがうっとりとか言うな」

「ははっ、ローランサン。お前、図体でかくなっても中身は全然変わらないな!生意気だぞくそ坊主」

「シエルもこんな奴のどこが良いんだか…おい、浮気したらまじで殺るからな。酒場で飲んでる所でひと思いに逝かせてやる!」

「元気いっぱいに宣言すんなよ、怖ぇから!浮気もしねーよ。シエルは、お前が思ってるより肝っ玉持った女だ。浮気したらお前が俺をやりに来る前に、まずビンタの三四発はかまして川に沈められてるだろうな」

「私がどうしたの?」

「し、シエル!」

「えーと、フランボウがシエルのこと鬼のようで、おっかない女だと」

「そんなこと言ってないだろうローランサン!シめるぞ!」

「まあ、ローランサン!此処へ来るなら言ってくれればよかったのに」

「ちょっと突発的に野暮用ができて」

「そうなの…。あ、丁度いいわ!この前差し入れで貰ったワインがあるからそれを持って行ってちょうだい」

「おい、シエル!それは俺が楽しみに取っておいた、」

「久しぶりに会った幼馴染、しかもちょっと元気なさそうだとしたら、元気づけにあげても、ばちはないでしょ?」

「…ほら、な。今のところこんな風にシエルに負けっぱなしだろ、俺」

「シエル…ありがと!元気ないのばれた?」

「え、俺は無視かローランサン」

「勿論よ!どうせ同居人と喧嘩した辺りかしら。あなたの行動から考えると」

「うげ…分かるもんなのか」

「ばればれ。顔に出まくりだぞ」

「ふふ」

「そうか…うん。まあ今日はもうちょっと此処に居るよ」

「さっさと出てけ!」

「ゆっくりしていってね。……あら?」

「ん?どうした」

「ローランサン、あなた身長伸びた?」

「今更かよ!」









盗賊ローランサンの剣の師匠は、赤ロラがいいなって言ったらだめですか…?








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