青春Destroy | ナノ


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寝て起きて、合宿最終日がきた。
荷造りをする。そして一度集まる。締め括りだ。撫子が主催として締めの挨拶をすることに。

「えー…参加したみなさん、楽しんでいただけたでしょうか!私自身はいざこざはいくつかありましたが、生まれて今までこんなに楽しいことをしたのは生まれて初めてでした!めっちゃリア充したって感じがしました。これから三年生は受験勉強。二年生は三年生が抜けた穴をしっかり埋めるように頑張って。以上、…解散!」




「あー…本当に終わってしまった。マネージャー…務めきった俺スゲェ。」

始めはこんな展開になるなんて思いもしなかったよ。引退…寂しいっちゃ寂しいけど遊びに行くし。

「「「撫子さん!」」」

少しの間引退と言う余韻と感傷に浸っていると声をかけられた。赤也と財前とリョーマだ。天使組ktkr。

「おぉ、なんだい?」

「もう撫子さんに会えなくなるんすか!?」

「んー、かもねぇでも誘われれば私遊びに行くよ?」

「じゃぁ毎週誘うっす!」

「や、それは勘弁。」

「撫子さーん、また実況のコラボしたいっす!」

「だねー、今度は赤也君がゲームチョイスしていいからねー。」

「了解っす!」

「撫子さん、今回はコラボにええ返事してくれてありがとうございました。俺が責任もって動画うpりますわ。」

「ありがと、私も貴重な体験が出来たから感謝感激だよ。光君もまた会おうね!」

「……俺、大阪やから会えん……。」

三人の中で一番暗い顔をする財前。それもそうだ、大阪は遠い。

「会えないけどメールもなんか色々あるし!遊びに行くからさ!」

「……せや!撫子さん四天宝寺の文化祭来てください!」

「それは土日?」

「はい!」

「おお、いいよー。行く行く。」

二つ返事である。

「撫子さん!俺とこの文化祭も来てくださいっす!勿論土日なんで!大阪より神奈川の方が来やすいっすよね!」

「ああ、行こうかな。」

「俺のとこも!」

リョーマもついでと言わんばかりに発言。

「はぁ?お前んとこの文化祭他校侵入禁止だろ?」

「………。」

「え?そうなの?」

「……はい。」

悔しそうに下を向く。

「そっかー…あ、だったらリョーマが氷帝来なよ。氷帝は確か開放型だったから。」

「いいんすか!?」

「勿論、リョーマの都合さえよければね。」

リョーマは両手を上げて喜んだ。

「あ、撫子さんあの衣装下さい。」

「ん?光君あんなのが欲しいのかい?ええよー。大切にしてねー。」

「ハァ?財前、お前まさか着るんじゃねーだろうな。」

赤也が若干恐る恐る聞いてみた。

「………撫子さん、ありがとうございます。」

「否定しろよ。」

そして今後とも他校との交流のチャンスを持った撫子。文化祭と言う学校生活で最大の祭りを他校でも楽しめる。それに胸は高鳴るし、撫子はまた新たなCPが誕生しそうな匂い…と別の意味でも興奮していた。


何はともあれ、平和に合宿と言う名の思い出作りは幕を閉じた。

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