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「撫子さん…CPて…。」 「今んところは……ね?そういうネタが嫌いな謙也君が居るから秘密。」 まさか、財前と謙也のCPだなんて言えない。さらに謙也のトラウマが増えてしまう。 「撫子さん俺には教えてや。」 「あー…うん、サイトの方で爆発するから見て?」 「了解や。」 「せや、もし謙也に会わんかったら撫子さんはどこに案内してくれようとしたん?」 「あー…執事喫茶に、乙女ロード、…デュラララ!!の聖地巡礼…。」 「マジか!?うわー、それめっちゃ楽しそうやん…。」 「ごめんね?一緒になろうだなんて言って…。」 何にも収穫無かったし…しいていったら忍足と謙也のCPを発掘したぐらいか…チッ。 「ええわ、謙也がなんでこんなネタ嫌いか知ることが出来たし。ホンマ、同じクラスの中で妄想しょーったら謙也がものすごい顔で睨んできよってさ。もうこれでいちいちイラつかんでも良くなったわ。」 「蔵さんと謙也君って同じクラスなの!?」 マジで!?CP確立だよ!同じクラスて…あれだよね。体育の時とかのストレッチで自然と組むようになるんだよね。しかも同じ部活…こりゃ謙也君の取り合いだね。謙也君は…ヘタレだったよね?んふー、しかも流されやすいってか。なんて言うハイスペック。 「せやでー、つか白石も俺の古傷抉る様な行為を止めてくれたらええんやけどなー。」 「自重を俺に求めたらあかんで?今までも自重してきとったけど…もう自重する必要ないやん。」 「蔵さん…あれで自重と言えるのか?私が光君に押し倒されたところを見てネタがどうとか言ってたけど…。」 「あれは…光君が悪い。」 「は?俺全然悪くないっすよね。自分の失態俺に押し付けんで下さい。」 「やって!あんな二次元にしか居らへんようなスペックの美女が目の前で絡まっとったんやで!?あんなもん興奮せん方がおかしいわ!」 「白石部長ー、キモいっすわー。男の俺に美女とか、ホンマ。撫子さん離れましょー。」 ちゃっかり撫子もこちらサイドへと誘導させる。 「……ごめん…私もなんて言う美少女!?って思ってた…。」 「撫子さんにそう言ってもらえると嬉しいっすわ。」 「オイコラ財前。意見が全く逆やんけ。」 「そんなん知りません。」 「まぁまぁ、二人とも落ち着なよ。そうだ、どっか行きたいとこある?」 ご飯も食べ終わってしまったし、長居することはタブーだ。 「やったら俺、カラオケ行きたい!椿崎のあの声を生で聞いてみたいっちゅー話や。」 「東京まできてカラオケて…ほんとにそれが良いの?」 「おん!」 「俺も撫子さんの歌生で聞きたいっすわ。」 「せやな、東京に居らんと撫子さんの生声は聞けへんもんな。」 「君らが…そう言うなら……行くか、カラオケ!」 「「「よっしゃー!!」」」 「ナイスや、謙也!」 「今回ばかりは謙也さんに感謝しますわ。」 四人はカラオケに行った。そこでは撫子プチリサイタル開催。色々カオスになりながらも皆楽しそうで何よりだ。 カラオケも終わり、5人は家路につく。 「今日はホンマありがとな撫子さん。」 「いいえぇ、私こそこんなに楽しかった日曜日今までにないくらいだったよ。」 「そう言われるt「撫子さんにそう言われると嬉しいっすわ。」 「おいコラ、」 一悶着はじまりそうだ。 「白石に光、もう戻らんといけん時間やないか?」 「……財前、謙也に感謝しときや。」 「それはこっちの台詞ですわ。」 二人は睨み合っていたが、白石が本当に時間がヤバいことを自覚する。 「……ハァ、撫子さんに謙也のいとこ君。ホンマありがとう。次会うときは、」 「全国大会でしょ?」 撫子が言う。 「せや、……ほな!また会おうな!」 「撫子さんお元気で!」 「侑士も椿崎も達者でな!」 「うん、みんなも元気でねー!メールしてね!」 「ほな、」 5人はそれぞれに帰って行った。 帰宅した撫子。 「う腐腐腐腐……昨日に今日は収穫がざっくざく…忘れないうちにメモしておこ。」 謙也君と光ちゃんのCPでしょ。 うん、NCP扱いでいいと思うんだ。光君と光ちゃんのCPでしょ。 ……俺の脳内に不可能はない。謙也君と忍足のいとこCPでしょ。蔵さんと光君の喧嘩ップルでしょ。蔵さんと謙也君の同じクラスCPでしょ。 あれ、謙也君なにこれ、スペック高くね?ホント。 |
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