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恒例になりつつある、自己満足に歴史語りコーナー(笑)


「1」「3」がギリシャさん視点。「2」がトルコさん視点。
トルコさんはビザンツさんが好きで、でもビザンツさんを死に追いやっちゃって、その子供のギリシャに恨まれちゃってるのに、ギリシャの中にビザンツさんを見出しちゃって、知らない間にギリシャさん自身が愛しくなっちゃう(でも言えるわけない)
ギリシャさんはママの仇のトルコさんが大嫌いなんだけど、本当はママじゃなくて自分をずっと認めてほしかったみたいな、両片思い的な感じの話。
ろったまはギリシャさんの願いを叶える魔法使い役です(嘘)

テーマはそのままギリシャ独立。
ですが、1828年の露土戦争が混ざっています。

大体は文中に大分解説を突っ込んだ通りです。説明くさくて実にすみません。
が、トルコさんはそんなに弱くありません(土下座)
で、ギリシャさんはそこまで強くもありません(土下座)

ギリシャ独立は、実際は1827年のナヴァリノの海戦で決着します。
ここでトルコ・エジプト軍を破ったわけですが、英仏露三列強が多大に介入しています。

この後トルコさんは1828年の露土戦争で露様に負けて、エジプトトルコ戦争でエジプトにシリアを持ってかれて、そして、クリミア戦争に進んでいきます。
オスマン帝国は当時、瀕死の病人とか言われてましたが、それでも1828年の露土戦争で露様の補給路を絶つ作戦を展開してかなり露様を苦戦させています。

"1828年の露土戦争"と露土戦争を年号をつけて書いていますが、なぜなら露土戦争と呼ばれる戦争がたくさんあるからです。クリミア戦争も1853年の露土戦争とも言いますし。露様、不凍港ほしさにトルコにちょっかい出しまくってました。今でこそ地理的にグルジアとか色々挟んでますが、当時のロシアとオスマントルコは隣国でした。

WEN的には、「1」が1820年くらい独立運動前夜、「2」が1828露土戦争直後、「3」が1829年アドリアノープル条約(エディルネ条約)後です。

「1」の冒頭部分のミラ府主教マッセオス(ギリシャ正教の偉いさん)の言葉は、当時ギリシャで広く信じられていた預言。
正教の国で、オスマントルコの影響下になくて、かつ助けてくれそうな力がある国がロシアだけだったから、ロシアが助けてくれるんだって思ってたそうな。
ちなみに、オスマントルコ内でも、わりかしギリシャ人は待遇がよくて色々特権があったみたいです。


魚は頭から腐る(「1」)はトルコのとこわざ。
オスマンの衰退は、多民族国家ゆえに民族・宗派間の紛争と、中央集権体制の緩みだそうです。ハーレムの宦官とか皇后が政治介入して、賄賂や汚職がとても横行していました。中国史でも良くある話ですね。

「2」からギリシャ母が登場しますが、彼女=ビザンツは公式設定ですよね?どっかのCDでトルコさんがビザンツって呼んでましたもんね?
古代ギリシャからビザンツ帝国(東ローマ帝国)にかけての人です。オスマントルコによって滅ぼされます。首都は難攻不落のコンスタンティノープル。「3」でいっぱい言及しました。のちにオスマントルコの首都イスタンブールになります。すっごく好きな都市です。

トルコさんがギリシャのお母さんに懸想してる公式設定は大変オイシイです!
好きな人を滅ぼすとか悲恋チックで燃えます。

エウリピデスのヒッポリュトス(「2」)は、後妻が旦那さんの息子を好きになっちゃう悲劇のお話。

本当はもっと殺伐とした切ないお話にしようと思っていました。
なぜかこのサイトで一番ラブい話(当社比)になってしまったのは、エーゲ海の呪いかなにかじゃないかと思うんだ…。

基本的にあまり人が来ない米露で回っている歴史萌えサイトに地中海とか需要があるとは思えないのですが、あったらいいなーと勝手に期待しておきます(苦笑)
お粗末さまでした。


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