夏の匂いのする首筋 | ナノ


そういうところもひっくるめて好きなんだよ
しめっぽい顔をするなよ
小さかった僕を失望させないために
部屋の時計ならまだ二時前
叱ってよ
きみはぼくを誤解している
この余白が恐ろしい
確実に失われる夏
戻らなくたっていいのだし


穴埋め問題にしてくれよ
屋上から蹴り落とす青
夏の匂いのする首筋
そのアンバーの奥に僕はいるかい?
いいよ黙れよもうおまえなんか知らない
もう百遍も思い巡らせている酷暑の週末(or終末)
きみに星が降りますように
莫迦ばかり
一斉の羽ばたき、昇華


例えばアスファルトの濡れた匂いみたいに
地球は終わってくれなかった
その歯みがき粉、チョコレート味につき
怒らないのですか、先生。
もう帰れないね
腹で蠢く赤子がふたり
潤いが大事だってママが言ってた
欲望に忠実な金曜日
こころが飛んでゆく
眠らない彼について




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