人間大体暇になると思考が少しおかしくなる。これは全ての人間ではなく、ごく少人数が当てはまる。 その人間の一人の姫路野凛華。 私は今日もいつもと同じ授業を受けていた。いつもと同じ風景、銀八先生、生徒。 「えー。ここで奴が言ったわけ。『ブルータス、お前もか!』ってな。」 「ちょっと待って下さい!それ教科が世界史の方になっちゃいますよ!!」 「なんだァ新八。挙手をして当てられてから発言をするよーに。」 「は、はい!」 「はい、じゃあダメガネ。」 「なんでダメガネだァァァ!!さっきまで名前で呼んでたじゃないですかァ!!メガネかメガネのせいなのか!?」 「落ち着け新八。ダメガネはダメガネでも世界で最もダメなダメガネアルヨ。」 「なにそれ!?褒められてんのけなしてるの!?」 「けなしてるに決まってんじゃん。」 「凛華さんんん!?」 はあ、つまらない。いつもと変わらない3Z、つまらない新八のツッコミ。 私このままだったらつまらなさ過ぎて灰になっちゃうよ。 「銀ちゃァん。」 「はい、凛華。デートのお誘いはまた後で。」 「んな訳あるか。暇なんだよー。」 「ひ、暇とか言うな!!俺授業してんのに!!」 「でも暇なもんは暇。ね、総悟。」 隣の席のドS皇子、沖田総悟に問う。 「俺は土方抹殺計画を練り中で忙しいんでィ。」 「んだと総悟ゴラァァァ!!」 総悟の右斜め前の席にいるトシが声を張り上げて怒鳴る。 「あ、悪いね邪魔して。頑張って抹殺計画立てて。」 「姫路野も応援すんな!!」 チッ、私もとばっちり受けたし。ふざけんなよトシコノヤロー。 「声に出てんぞゴラァァァ!!」 「はいはい多串君落ち着いてー。」 「多串じゃねー!!」 ギャァギャァ ワァワァ 3Zの教室が騒がしくなる中、私は必死に暇つぶしを考えていた。 なにか、なんかみんなでできるもの……。 ! 「そうだ!」 ガタンッ 席を勢いよく立ったのでみんなの視線が集まった。 「鬼ごっこしようよ!」 「「「はぁ!?」」」 |