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「ちくしょー。総悟の野郎があそこまでドSだったとはー。」



思い切り握られた手をひらひらと振る。少し手形がついている。



「莉乃大丈夫だったアルカ!?」

「神楽ー。何故君は肝心な時にいないのよォ。」

「ごめんアル。ドSと同じ空気吸いたくなくて外で弁当食べてたネ。」

「え、呑気にご飯なんか食べてたの?」



ひでーや。この人ひでーや。



「まあまあ。沖田さんとも会えたしよかったじゃないですか。」

「よかったのか?会った結果がこれでよかったのか?」

「………、何とも言えません。」



コンコン



ノックが聞こえ楽屋の扉が突然開く。



「TINKER'Sのみなさーん。リハーサルの準備お願いしまーす。」

「はーい。」

「おう、行こうか。」



ガタガタ、と席を立ちそのスタッフへ着いていく。銀時と新八は愛用の楽器を持って、神楽もバチを持つ。するとスタッフの人が私の方を向く。



「あの、マネージャーか何かですか?」

「はい?」

「いやいや違ェから。コイツ新メンバー。まだ発表してねんだ。」



銀時がフォローをしてくれる。



「そうですか!大変失礼しました!」

「い、いえいえ。」



頭を下げるスタッフを上げさせ道を案内してもらった。


しばらく歩き、大きな扉の前に着いた。それをスタッフ達は苦戦しながらも開ける。



「う、わあ。」



そこに広がっていたのはテレビでよく見るあのステージだった。
 
 
 
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