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「こ、ここで歌えるの?」



ここ、レコーディング室はよくテレビなんかで見る感じ。設備もきちんと整っている。さすがあのTINKER'Sだ。



「そうヨ。莉乃とここで歌えるヨロシ。」



花。この笑顔を例えるなら花、という表情を生でいただきましたあ。ごちそうさんです!



「ところで銀さん。」

「あ?」

「曲はなにを歌うんですか?」

「それなら銀ちゃん!!私らの最新曲を歌わせるネ!!」

「マイ・ソウルをか?」



『マイ・ソウル』って確かオリコンランキング堂々の1位だったよね。しかも今度放送されるドラマの主題歌らしいじゃん。


実はTINKER'Sが曲を出すとちょっとした社会現象が起こる。


例えばオリコンは必ず1位をとる。そして何かの主題歌となる。


そう、TINKER'Sは気持ち悪いぐらい才能バンドなのである。



「え、でもマイ・ソウルの歌詞曖昧だよ?」

「いんだよ。そこら辺は鼻歌で。」

「適当だな、おい。」

「あれ?急に口調が」

「……これが素ですよ。」



ギンは返事が曖昧になりながらレコーディング室の奥へ入っていく。



「ほれ。お前ェもだよ。」

「あ、うん。」



手招きされ入る。



「う、わ。」



入った瞬間の、なんだろうこの感じ。押し付けられるというか息苦しい感じ。妙に圧迫感がある。
 
 
 
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