今日もアラバスタは平和である
2年前、命がけで守った大切な国
大変だったこともあったけれど、大切なことも教えてくれた
ビビは今日も、彼らの耳に届くくらい、もっと国をよくしようと努力している
そんな彼女に昼食中、イガラムが話しかけてきた
「ビビ様 交流のお話が・・・」
「交流? どこの国かしら」
ビビはフォークを一度皿に預けて、イガラムに問う
イガラムはある国の名前を継げた。
「後半の海の水源王国ね」
「はい 一度、こちらに来国しないかと・・・」
「えぇ、ぜひとも」
ビビは直ぐに返事をした
水を必要とするアラバスタ王国が、水源王国との交流に成功すれば、もっと水不足を改善できるかもしれない
「それはいつ?」
「来月の予定でございます」
「分かったわ」
ビビは顔をほころばせると、またフォークを手に取った
忙しなく日々が過ぎ、あっという間に来国の日となった
船を降りたビビの目に真っ先に飛び込んできたのは、穏やかに流れる大きな川だった
それを取り囲むように立ち並ぶ、草花の彩り
「素敵・・・」
思わず口をついて出た言葉に、大臣たちも顔を綻ばせた。