ひとつなぎ

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かつて
この呼吸ひとつに求めた
揺るがない証しらしきものが
やさしく綻びはじめても

たよりない繕いかたを
泣きながら繰り返し

わたしは環を目指している



くたびれた手でもって
増えてゆく蝶々たちよ

褪せても心は堅いままか

蜜を探して羽ばたく夢を
ちゃんと見ているか



いつか
出逢えるはずの産声を
仮糸ばかりで編まれた日々を

また ひとしく愛せますように