かみさまのこたえ

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あふれてやまない土砂降りの日に
流れ星を指さしてあげられるほど
ぼくらの手はもう小さくはないね

舌の上でざらつく甘さを
いくら優しく手渡したって
かたちに成れないことばが
土に還ってゆくだけだ
なにひとつ芽吹かないよ



(目覚めのための夢をみるんだ、
 結末はいつも同じだけれど
 まぼろしの意味も知っているから)

話すきみの眼は星の死に方に似ていた



かみさまのこたえが欲しい

騙されたまま朝と会うきみに
誰にも汚せない本当をあげたい