ラビュー、ラビュー、 *** 一切の、しがらみ、と呼べるものを投げ捨てる 夜明けなどと甘いことは云わずに 午前零時の訪れすら許さずに 屈強になった薄い瞼の裏を生きる 殻を割り開く新芽のような 勢いを忘れない秋雨のような 止められない強さがそこにある 瞬間は、信じるのではなくて、真実なのだ (心は早々に白旗を振ってしまっていた) パステルカラーを亡くした絵筆の柄を折り 黄色い薔薇の造花を飾ろう 棘もなければ芳香もなにもなくていい 花言葉は向けるべき矛先を知っている 貴方を、想う、とはそういうことだ ← |