「だいぶ遅くなっちゃいましたね」 「この嵐で汽車が遅れてましたからね……」 「眠い……」 ようやく教団に到着し、僕はうとうとしていた。 寝ようと思ったのに、ひたすらアレンが話しかけてくるため、寝れなかった。 「もう真夜中だなあ…。回収したイノセンスはどうしたらいいのかな」 「科学班の方なら誰か起きてらっしゃると思いますよ」 「サボり魔室長の所為で残業ばっか……」 「そ、そうなんですか。じゃあ、行ってみます」 本当ならアレンに押し付けて部屋に戻りたいけど、行かないと駄目だよね……。 欠伸をしながら、階段を上ろうとしたら上からドサッと誰かが降ってきた。 「リナリー!?どうしたんですか!!」 それはリナリーだった。 気付いたアレンは一目散に駆け寄った。 「も、戻ったか。アレン…花火…」 「リーバーさん!?その傷…何があったんですか!?」 「に、逃げろ……」 アレンの質問を答えず、科学班班長は逃げろと言った。 「《コムリン》が来る…」 「は?」 力なく答える科学班班長 「……」 どこからともなく、物凄い音がここに接近してきた。 ──ドカン 「来たぁ」 壁を破壊し現れた巨大なロボット それは壁を破壊しただけじゃ勢いがとまらなく、水に落ちた。 「な、何アレ?何アレ!?」 「二回も言わなくていい」 「なんで花火は冷静なんですか!?」 「慣れ」 「なんですかそれー!!!」 平然と答えると、アレンは突っ込んだ。 【発…見!リナリー・リー、アレン・ウォーカー、炎狼花火。エクソシスト三名発見】 その巨大なロボットは僕達に襲い掛かってきた。 「逃げろ!そいつはエクソシストを狙ってる!!」 その言葉と同時に僕達は走り出した。 狼娘物語 ×|→ |