ガタンゴトン ガタンゴトン 「……」 「………」 マテールから教団へ戻るため、汽車に乗っている。 でも、なんでモヤシと向かえ同士座らないとダメなんだろ……? 「(き、気まずい!!)あの!!」 「……?」 いきなり声を上げたモヤシを僕は見た。 「えっと、あの……(何を言えばいいんだー!?)」 コイツは一体何が言いたいんだ? 「炎狼はなんでエクソシストになったんですか?」 「…君に関係、ない。僕の名前、気安く呼ぶな」 「す、すみません……」 会話が終了した。 なんでどいつもこいつも馴れ馴れしく名前で呼ぶのさ、苗字だってあるのに…… ため息を一つ零したら、モヤシが肩をビクリと震わせた。 ……そこまで怯えるものなの? 狼娘物語 ×|→ |