──ごごごごごごっ


後ろに炎を出しながら睨み合う二人



「力があってアクマと戦えるお前等と違って、俺たちファインダーは力がない状態で戦ってるんだぞ!

なのに、なんでお前はそんな冷たい事がいえるんだ!」



モヤシに助けられてしゃがみこんでたファインダーが声を荒げて言った。

周りのファインダーも賛同の様子



「なんだと?」


「俺たちはお前等と違って力もない状態で世界を守ってるんだぞ!お前等は俺たちの恐怖を知らないんだろ!!」



その言葉には神田ユウもアレンも目を見開いた。

僕はその言葉を聞き逃せなくて怒った。



「じゃあ辞めれば……」


「なっ!?」



「ファインダーの恐怖を知らない?

怖いなら辞めればいい……。尻尾を巻いて逃げれば……」



その言葉はファインダー達を怒らせるのには十分だった。



「え、エクソシストのくせに俺たちのことを……」



ギロリと睨みに周りは息を呑んだ。



「ファインダーなんて居なくたってエクソシストは戦える……。むしろ邪魔な人が消えて…満足。

エクソシストが楽してるなんて思わないで……

あんたたちファインダーはこの戦争から逃げ出す事できるよ。


でもエクソシストに逃げ場なんてない」



戦うのがどれだけ辛くて、逃げ出したくても、僕達は逃げれないんだ。




「それを知った風に馬鹿にするなら……」



──コツコツコツ


一人のファインダーに近づき喉に手をあてて



「僕は君を殺すよ……」


殺気を含めて言った。



シーン



殺気と恐怖と沈黙で包まれた空間



言いたい事言えたから、食堂を出ようとした時


「お、花火もいた」


科学班の班長が呼んだ。


「花火と神田とアレン!10分でメシ食って司令室来てくれ。

任務だ」




キツネうどん食べてからいこ……





狼娘物語



|

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -