栗色の髪

サファイアみたいな澄んだ青の目

男とは思えないほど白くて
綺麗な肌

「あー…やっぱ綺麗な奴だなぁ…」

「もう!城之内ったらまた言ってる!」

「ったくよ…お前今日で
何回同じ事言ってるんだよ!」

「知らねぇ それにしても綺r」

「それ以上同じ事言うな!」

「なんで今日に限って
そんなに海馬君のことばかり言ってるの?」

「いつも終業式の日だったら成績のことで騒いでるのにな」

「だってよぉ〜…」

明後日はついにクリスマスだ。
海馬と付き合って初めての
クリスマス…

そんな記念日に何を昔の
俺は血迷ったのかバイトを入れていた。
先輩に代わってもらう
という作戦も考えたが、
先週代わってもらったばかりだったから それも出来なかった。

「うう…クリスマスにバイトとか最悪だろ!」

「まあ いつも会ってるんだから
良いんじゃない?」

「あの海馬だって あれだけ会ってりゃ十分だって」

「クリスマスに会えなきゃ今日で海馬見納めなんだよ…」

机に突っ伏し クリスマスの悲劇を嘆いていた俺は、
海馬が何気なく自分を
見ていたことに気がつかなかった。


終業式も通知表の
引き渡しも終わり
今学期…いや今年最後の
ホームルームも
もう終わりかけだ。
通知表の数字はまあまあ
だったなーとか考えて
いると
「起立」と号令がかかり
俺は慌てて立った。

ホームルームが終わり鞄を持って さっさと帰ろうと
すると、海馬に
腕を掴まれて俺は引っ張られていった。

「おわ、ちょっ!海馬!?」

連行された先は屋上。

「貴様…クリスマスの件は本当なのか」

「聞いてたのかよ」

「あれだけ大きな声で
言っていれば聞こえるに
決まっているだろう」

「そっか」

「……」

「さっき言ってた通り
バイトが入っててさ…
終わってから行ったって
クリスマスに間に合うかどうかだし」

「凡骨 貴様、本当に諦めているのか」

「え?」

「まあ貴様にその気が無いのなら良いのだがな」

「それって どういう…」

「日付が変わる前に来てみろ」

「海馬…!」

「貴様が来る可能性は低いだろうがな…待っていてやらんこともない」

あ 海馬赤くなってる。

「いいぜ 絶対クリスマスが終わる前に海馬に会いに行くからな!!」

「ふん…やってみろ」

つまらないだけになると
思っていた今年の
クリスマスは、海馬のおかげで
充実しそうだ。


(終)


クリスマス終了5分前
くらいに社長の部屋に
ダッシュで駆け込むイメージ(笑)
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