俺は間一髪で
降り下ろされた剣をかわした。


森の中、殺されそうになる
主人公…


(白雪姫か?)

考えている間にも
兵士は切りかかってくる。

このままでは不利だと考えた俺は走り出した。

「待て!!」

兵士も すぐ俺を追い始めるが
俺と兵士の間は縮まるどころか
広がるばかりだった。
森の中を ひたすら走って
気がつくと
俺の後ろに兵士の姿は無かった。

「これから どうしたものか…」

取り敢えず 兵士から逃げる事が出来たのは良かったが
走り回った疲れと空腹は
かなり体力を削る。

(夜になる前に 何とかせねばな…)

俺は また実のなっている木を探し始めた。


探し始めて かなりの時間が経った気がする。
だが 俺はまだ何も見つけられていなかった。

そのまま暫く歩いていると
小屋を見つけた。
小屋の中を覗くと誰もいなかったがベッドやテーブルなどの家具があった。

「…寝るか」

走ったのと森を歩きまわったので 俺の足は限界に近かった。

誰かが住んでいるかなどは
全く気にせずに俺はベッドに横たわると すぐ眠りについた。








「…ぇ、…れだろ…」

「こ…と……ぶかな…?」

なんだか周りが騒がしい。
目を開けると、

「あっ 起きた!良かったぁ…」

「相棒 心配し過ぎだぜ?」

「誰だろうね?この人」

「俺の知ったこっちゃ ねぇなぁ」

「俺達の家に勝手に入ったうえに寝やがるとは良い度胸してんな」

「別に良いじゃん この人シュークリーム 勝手に食べなさそうだし」

「そういう問題じゃねぇだろうが!!」

「落ち着きなさい この方が来ることは今日の朝の地点で見えていました」

「だったら その時に姉様すぐ教えてくれれば良かったのに!」

「僕 お客さん来るなんて知らなかったから何も ごちそう用意してないよ〜…」

「心配には及びません
今夜あなたが作る物は この方の嫌いな物ではないはずですから」


起きた俺の目の前で
会話を繰り広げている小人達。
その全てが見覚えのある顔だった。



(続)


出てきた小人は
遊戯・アテム・イシズ
W獏良・Wマリクです

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