上条は雷撃を浴びた動かない体を動かして、一歩ずつ、力強く己が倒すべき敵の元へと走って行った。
残された二人は背中を向けあって話す。

「…アイツ、あの一方通行に勝てると思う?」
「さあ、どうかしら…まあ三位にも勝ってるし少しの期待はしてもいいと思うわよ」
「そういえば、あの後は…一方通行に会ったの?」
「うん、一度だけ…あいつは意外と優しいのかもよ、そんな感じした」
「アンタのそういうとこすごいと思うわ…なんか敵なしっていうか」
「うーん、確かにわたしは勝負には負けたかもしれないけど、精神的には敵なしね」
「自分で言っちゃうの、それ?」

はは、と声を上げて笑う美琴に、楓は顔を見せずに微笑む。
そして、これからどうするか、ゆっくりと口を開いた。

「でさ、美琴ちゃんはどーすんの?ここで待ってるような子じゃないんでしょ?」
「ええ、そんなことができるほど、私はか弱い女の子じゃないわよ」
「…わたしはどうしようかな、なんか実験止められそうな気がするよ、あんたたち二人なら」

楓は後ろへ振り返り、美琴の背中を肘で軽く突いた。

「…ありがとう、檸絽さん!」
「その気持ちだけで十分よ、もう一回言うけど絶対に死なない、何かあったら連絡、わかった?」
「…ええ!」

Running on the RailGun
(交わした約束)

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03/27
短…)^o^(


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