『幽霊が集まりやすい所ってね―――』
そんな会話をクラスの女子達がしてた気がする。
生憎、俺は幽霊とかそんな存在が証明されてないものは信じてない。
だから、全くもってその会話に興味はなかった。
・・・と言えば、嘘になる。
流石にちょっと。
いや、少しは・・・。
興味があった。
まぁ、最後まで盗み聞きしてたにも関わらず忘れたけど。
《♪!♪♪!!》
耳を塞ぎたくなる程の大音量で流される音楽。
その音楽に合わせて聞こえる歌。
照明は暗い。
そして、ステージに人。
ステージ前にも人、人。
つまり、ライブ。
「・・・うるさっ」
来たのは俺の判断だけど此処までライブは煩いのか。
ちょっと来たのは失敗かもしれない。
でも、せっかくチケットを貰ったんだ。
なら使わない方が勿体無い。
だけど、まさかこんなに人が多いとは思ってなかった。
「・・・最前列やば」
最前列に視線をやって心底そこに行かなくて良かったと思う。
何やらサイリウムをブンブンと回してる奴や。
長い髪を振り回してヘッドバンしてる奴が居る。
サイリウムだろが、髪だろうが絶対に当たりたくない。
だって、明らか痛いだろ。
何でもう少しおとなしく回せない?
何で髪の毛を結ばない?
疑問がいっぱいだ。
「・・・っ、」
不意に背中がゾクゾクする。
冷や汗も流れてきて、そして。
『ねぇねぇ、知ってる?』
『何何?』
『幽霊が集まりやすい所ってねー』
『うん』
『人が密集してて大音量の音楽と地下なんだってー』
『それってライブとかじゃんw』
『だよねーw』
『きゃーwこわーいw』
そんな女子の会話を思い出した。
いやいや。
だって、俺は幽霊とかそんな非現実的なのは信じてないし。
でも、でもな。
冷や汗が何故か止まらない。
落ち着こう。
そう。
落ち着こう。
ライブを抜けてトイレに向かう。
うん、少し落ち着こう。
ライブの熱気にやられただけかもしれないし。
「・・・」
ついでにそのままトイレで用を足しておこう。
そう考えてやれば、
「・・・うわっ、」
怖い。
ヤバい。
だって、こんな、
「こわ・・・」
真っ赤な血尿がでるなんて。
真っ赤な、
(綺麗な鮮血の血尿でした)
.
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最後を担当させて頂きました。
呀紅夜です。
いやぁ、このネタは前から書きたかったんですよ!
でも、書くタイミングをずっと逃してて・・・。
なら、最後に場を和ませようかと(。・ ω<)ゞてへぺろ
怖いですよねぇ、真っ赤な血尿☆
それでは、最後に血尿の話で申し訳ございません。
そして今までで一番短いですw
まぁ、他の話で少しでも背筋がゾクゾクさせる事が出来たら嬉しいです!
ちなみに、ライブに集まりやすいのは本当なんで気を付けてくださいね!