走る、走れ。


とても熱い夜、私は寝苦しくて目が覚ましてしまった。ベッドの上から窓の外を見ると外はまだ暗く、時計を見てみると深夜2時を回る前。私は扇風機をかけて寝た。するとすぐさま眠気が私を襲う。そして私は意識を失った様に眠った。






「……、…ここ、どこ…?」


私は木々に囲まれて立っていた。よく周りを見渡してみると友人の栗畑の中に立っている事がわかった。でもなんで?私、自分のベッドで寝てたはずなのに…


ズシン…ズシン…


大きな足音が聞こえてくる。振り返ってはダメと頭の中から警告が鳴り響く。恐る恐る振り返ると得体の知れない者が追いかけてきていた。


「ひっ!!こっちに来てる…!?」


私はジリジリと後退りながら走り始めた。栗畑を抜け、畑の農道を走る。だがまだ大きな足音が聞こえる。私はネギ畑が見えた所で視界がグニャリと眩みそのまま意識が無くなった。





「はっ…!?…ゆ、め…?」


目が覚めると凄い量の汗をかいていて近くにあったタオルで汗を拭った。窓の外は明るく、時計を見ると午前6時ちょっと前。私はノロノロとベッドから起き上がり学校へ行く仕度を始めた。






「ん……ここ…」


昨日と同じように私は栗畑の中に立っていた。また、大きな足音が聞こえてきてまさかと思い振り返ると、得体の知れない者が追いかけてきている。しかも前回より少し大きくなってる…?


「なんなのよっ!!」


そして私は走る。そして私はネギ畑が見えた所でまた意識が無くなった。
その夜から私は同じ夢を見るようになった。三度、四度繰り返し、五回目になると私は落ち着いてこれは夢なんでしょ?という結論至る。そして私が後ろに振り返ると、


「ぇ…」


得体の知れない者じゃなく、今度はちゃんとした形で人間だと思われる者達が追いかけてきていた。


「う、そ…なんで…!?」


私は怖くなり走り始めた。そして何時もなら意識を失うネギ畑に着いてたが目が覚めない。


「ど、して…なんでなのよぉ…!!いつもなら、此処で…っ…!!」


足音が大きくなってきている…あいつらが近くに来たんだ…逃げなきゃ…怖い…怖い…誰か、助けて!!


そんな事を思いながら私は近くの中学に着くと同時に意識が遠退いていった。




「…コ……りこ……リコってば!!」

「はっ…!?…日向君…なんで此処に…?」

「はぁ?何言ってんだよ、カントク。まだ寝ぼけてるのか?俺等昨日から合宿だろ?」

「え…あ、うん…」

「どうしたんだ?顔色悪いぞ?」

「だ、大丈夫よ!…ところで、この近くにお墓とか無縁仏とかって…ある?」

「は?ああ、あるぞ。丁度このまま真っ直ぐの所に無縁仏が」

「そ、っか…」


ただの、悪い夢よね…?


私はあの悪い夢をもう二度と見たくないと思いながら、日向君の後を追いかけて行った。







ニゲラレタ。

ニゲラレタ。

ニガサナイ。

ニガサナイ。







ツカマエタ。




☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆

書き終わった!!

ヤバい!!ヤバい!!日付が変わる!!

じゃ、また駄作&怖くなくてすみません!!


では!!




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